こんにちは、レモン社秋葉原店の88です。
今回は三脚選びのポイントについて簡単にまとめてみたいと思います。
カメラを始めた方に多い失敗は、どんな場面で使用するかの想定が甘かったり、違いが分からずに購入してしまい使いにくかったという事が挙げられます。
三脚は1本あれば大丈夫!というわけにはいかないのです。単に「三脚買おう」と言って買うのではなく、しっかりと考えてから購入して下さい。
価格の違い
三脚には安い数千円のものから、高いもので十万円を超えるものもあります。
なので初めて買われる方は、「初心者だから安いので良いか」と安易な考えで購入して失敗してしまう事もある様です。
さて、なぜこんなにも価格差があるのかというと「材質」と「耐荷重」が関係してきます。一体どういうものなのか説明致します。
材質
三脚を選ぶ上で重要となる材質。
どの様な材質があるのかというと、以下の通り。
アルミ
脚の材質がアルミニウムでできており、最も普及しているタイプです。小型から大型まで様々なものがあり、コストも安く抑えられるためリーズナブルに購入できます。
カーボン
剛性と軽さの両方を兼ねそろえた脚です。同クラスのアルミ三脚と比べると高価になります。
軽くて持ち運びがしやすい反面、軽さで安定性に欠けるデメリットもありますが、ストーンバッグ等のおもりを利用して安定させる方法があります。
山での撮影や徒歩での移動が多い場面では活躍できる材質です。
耐荷重
耐荷重とは三脚が耐えることが出来る重さの事です。例えば耐荷重が2kgであればカメラやレンズ、アクセサリーの重さの合計が2kgまで載せる事が出来るという事になります。
耐荷重を超える機材を載せるとしっかりと固定できなかったり、場合によってはバランスを崩して倒れてしまう事があります。使用するカメラやレンズを考えて選んでください。
私の経験談ですが、耐荷重以内でもギリギリの重さだと、やや安定し辛い印象がありました。
実際の重さより+0.5~1kgの耐荷重の三脚を選んだ方が無難かと思います。
続いて三脚の種類です。一口に三脚といっても様々な種類があります。それぞれの三脚についてご説明いたします。
先ずは卓上型三脚
料理や卓上のアクセサリを撮影するのに便利で、カバンの中へも簡単に入れられるので、持ち運びも場所をとりません。
コンパクトカメラには良いですが、一眼レフでは正直厳しいと思います。
続いて軽量・コンパクト型三脚
初めて三脚を購入されるのがこのタイプだと思います。軽量なタイプが多く、重さは1kgを切るものが大半で、持ち運びには非常に便利です。
ですが、このクラスの安い三脚は安定性が悪いです。1万円程度の物でしたら、それなりにしっかりとした作りになっているので長時間の持ち運びにはオススメです。
最後に中・大型三脚
長時間シャッターが必要な夜景や花火、風が強い不安定な環境下では必要になってくる三脚です。
持ち運びには不向きですが、その安定性と剛性で、できるだけブレを防ぎたいときには是非必要な三脚です。
価格は数万円するものが多く、人気は軽量で強いカーボンタイプですが、価格は更に高くなります。
夜景や天体撮影などを主に撮影したい方は是非用意しておきましょう。
雲台
雲台(うんだい)ってなんだろう?と思う方もいらっしゃると思います。三脚はカメラを支える「脚部」とカメラを自由な方向に向けて固定できる「雲台」があります。
リーズナブルな値段の三脚は脚部と雲台が一体化している物が多く、高価な三脚は脚部と雲台を別々に購入し、自由に組み合わせることが出来ます。
雲台には2種類あり、用途にあった使い方があり、耐荷重も変わります。
3WAY雲台
一般的な雲台で、大体の方がこちらの雲台を使用しているかと思います。
水平方向と垂直方向が別々のハンドルで調整できますので、風景撮影などに適しています。
自由雲台
稼動部が球状になっており、ネジを緩めるだけで好きな方向へカメラを向けることができます。
動き回る動物や野鳥撮影、または運動会やレース、鉄道など被写体が動くものに対しては使い易い雲台です。
まとめ
・安物には手を出さない
・カメラの重さを考える
・用途に合った三脚選び
実際に使用してみないと何とも言えませんが、最低でも以上に気を付けて頂ければ失敗は少ないと思います。
最後に声を大にして言いたいのが、三脚を使用する際のマナーです!
まず、使用してはいけないところで使用しないのは当たり前の事。
写真を撮りたいが為に柵の中に三脚を入れて撮影する方や、人が通行する場所を遮っている方もいらっしゃいます。
そういう方がいるので三脚禁止の場所が増えております。キチンとマナーやルール、モラルを守って撮影に臨んで下さい。宜しくお願い致します。
担当:88(B3)