今回はソニーのαEマウントレンズ、Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA (SEL55F18Z)を使ってみました。
ここ暫く、私生活ではすっかり強力な手ブレ補正機材に頼りっぱなしの私ですので、大口径ながら手ブレ補正非搭載のSEL55F18Zを使うにあたってはちょいと気合を入れて……とは思いましたがまぁ、不安だったら感度上げましょうかね、くらいの気持ちで楽しく街に出ました。
使用ボディは無印α7です。
まずは大口径レンズならではの(?)周辺光量落ちの按配を試してみますと。
周辺部の光量落ちはこんな具合です。モロに太陽がカブってる辺りは、基画像ではかなりパープルフリンジが出ていましたがF2.8程度で大幅に改善するようです。
絞るにつれて周辺光量落ちは解消されるものですが、マイナス補正をかけて光量落ちっぽく見せる楽しみもあります。
続いては逆光テスト。
最近の単焦点レンズは逆光に強いモノが多いように感じていましたが、今回はちょっと面白いフレアが出ました。
街灯にかかった蜘蛛の巣が逆光に照らされていたのですが……。
光源部分のフレアは想定内でしたが、ランプの傘付近にもうひとつ傘を重ねるが如きフレア……それともゴーストの部類でしょうか?ま、不思議な乱反射が登場です。
木陰から光源を狙ったちょっと意地悪なシチュエーションではこんな事が起きました。
普通の晴天下で太陽を狙いますとこんな具合になりました。
画面上にちょっと影響が出ていますが、全体としてのシャープネス・コントラストは十二分に維持されています。これが単焦点レンズの愉楽の一つですね~!
少し絞ってF4~F8辺りが均質で良好な画像を得やすい処なんでしょうが、そんな辺りで使ってみますと。
↑最短撮影距離付近だったのですが、絞り開放ではもはや三輪車の前輪の輪郭が溶けてしまいまして。どのみち背景は露出オーバーで吹っ飛ばせるのでF5まで絞った次第です。
中間絞り辺りでは大変キレの良い描写を見せてくれるSEL55F18Zですが、も一つの魅力であるその大口径の恩恵も楽しみたい処です。
最短撮影距離は特別短いワケではありませんが、それでも最短付近での絞り開放は大ボケが得られて快感です。
怯懦につき、感度を上げすぎました。α7ⅡであればASA400前後でトライしたんですがねぇ。
大口径ともなれば、暗所も試したくなるものです。灯ともし頃を狙ってみます。
こんな状況では周辺光量落ちが楽しみでたまりません♪
日の入り時を回ると、場合によっては流石にAFが厳しくなりました。背後の玉ボケに気を取られつつ、MFで無理やりフォーカシング。
手ブレさえネジ伏せる事ができれば、夜間撮影でも開放から2/3絞った程度で十分シャープな画が出来ます。
今回は街灯の柱に寄りかかったり等々で対処しました。無精者故、三脚を持ち歩きたくないんですよね。
手ブレ補正非搭載なのでちょっと気合を……なんて冒頭では申し上げましたが、もしもお手持ちの機材がα7Ⅱ等のボディ内手ブレ補正搭載機であれば、撮影領域はさらに広がること請け合いです。
時々秋葉原スタッフ:松浦
ソニー Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA
型名:SEL55F18Z
αEマウント・フルサイズ対応
レンズ構成:5群7枚
絞り構成:9枚羽・円形絞り
最小絞り:F22
最短撮影距離:0.5m
寸法:φ64.4x70.5mm
フィルター径:φ49mm
重量:281g
お問合わせはレモン社秋葉原or銀座店
又はナニワオンラインまでどうぞ。