コラム カメラのナニワ 心斎橋本店

懐かしのカメラ コンタフレックス TLR

なつかしのカメラ「ツァイスイコン コンタフレックス TLR」をご紹介します。

22210000081419-02 22210000081419-04

このカメラ1935年(昭和10年)に発売され、日本で流通し始めたのは、一年遅れてのこと。

二眼レフなので120フィルム用と思われるかもしれませんが、135フィルムを使用する二眼レフカメラなのです。

当時として初めて、電気式露出計・セルフタイマーを内蔵し、フォーカルプレーンシャッター式でコンタックスI型同様、鎧戸式縦走り金属シャッターになっています。
シャッター速度は1/2-1/1000秒。

カメラの価格の話をする中で、「昔のカメラは、1台で家が一軒買えた」などと言われることがありますが、まさにこのカメラが、家一軒買える価格だったのです。
当時、1,000円で家が購入できたとき、ゾナー50/1.5付でなんと、2,200円と非常に高価でした。

交換レンズは、専用バヨネットマウントで、

  • ビオゴン35/2.8
  • オルソメター35/4.5
  • ゾナー50/1.5
  • ゾナー50/2
  • テッサー50/2.8
  • ゾナー85/2
  • トリオター85/4
  • ゾナー135/4

以上の8本がラインナップされていました。

22210000081419-0122210000081419-03
特徴のある形状から、日本では「だるま」よよばれています。

22210000081419-06 22210000081419-02

撮影用レンズを外した状態です。

22210000081419-07 22210000081419-05

裏蓋を外した状態です。

フィルムカメラ全盛期の時代、コレクションカメラの代表機種であり、1935年(昭和10年)に作られたと思えない、見事としか言いようのない、立派なつくりのカメラです。

 

関連の記事

コラム
2024/11/08

カメラ今昔物語 【ミノルタ α9xi 編】

  • #カメラ今昔物語
  • #ミノルタ
  • #フイルムカメラ
コラム
2021/05/25

「 "初めて"の展示しよ!【プロセス付き】」〜後編〜

  • #写真展
コラム
2021/05/19

【商品レビュー】写真をもっと好きになれる富士フイルム

もっと見る