さて今回は、ライカヒストリーと題しまして「オリーブ塗り仕上げM1型」をご紹介します。
1960年に、シリアル№980451~980500の50台、その翌年に、シリアル№1035926~1036000の
75台、1964年には、№1098101~1098183の83台と3ロット合計208台のM1型がオリーブ仕上げ
で、当時の西ドイツ国防軍用として生産されました。
本機のトップカバーはMP型と同様、ファインダー、明かりとり窓、距離計窓の周囲に
額縁状凸枠があるタイプと、標準のM1型そのままの2種類があります。
ファインダーのブライトフレームは50㎜と135㎜用に変更されていて、トップカバーの下辺、
ファインダーアイピースの上あたりに、その視野を示す5 +13.5という数字が小さく刻字
されています。
3ロットのうち、最後の1964年製のグループには標準のM1型トップカバーを用い、ファインダー
視野も35㎜と50㎜のタイプが小数台含まれています。
前者にはクローム仕上げのエルマー50㎜F2.8とヘクトール135㎜F4.5(鏡胴根元の革張りの部分
はオリーブ色のバルカナイト張り)がセットされ、後者にはエルマー50㎜F2.8とズマロン35㎜
F2.8がセットされました。
写真は参考用です
参考文献 著者名/片山良平 出版年/1994年 編集人/田中恂
朝日ソノラマ カメラレビュークラシックカメラ専科№28 M型カメラ図鑑