MCヘリオス77M-4 50/1.8 レビュー

今回ご紹介するレンズはまたまた、ロシアモノ。
MCヘリオス77M-4 50/1.8でございます。

M42マウントのヘリオスは、ロシアの一眼レフ「ゼニット」の標準レンズですが、
その中で、最も明るいf値を誇るのがこのレンズ。
鏡筒のデザインが、ドイツのペンタコンみたいですね。

さて・・その性能やいかに!?


OLYMPUS PEN E-PL3/絞り:F1.8/ シャッタースピード:1/4000秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.7eV /

ボディはオリンパス・ペンE-PL3+M42アダプターを使用しました。

設計の元となった「カールツァイス・ビオター」のように
開放付近では癖のあるボケ方、いわゆるグルグルボケをしますので、
使いこなせれば、現代のレンズとは違った面白い表現が出来そうですね。


OLYMPUS PEN E-PL3/絞り:F4/ シャッタースピード:1/800秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.7eV /

絞れば解像感はぐっと良くなります。
コントラストも良好で、肉眼よりも鮮やか目の発色。

ロシアレンズとしては
比較的新しい90年代製造のレンズなので、デジタルとも相性良しです。
ボディにプラスチックが多用され、軽量化されているのもポイント。



OLYMPUS PEN E-PL3/絞り:F4/ シャッタースピード:1/640秒 / ISO:200 / 露出補正:-0.7eV /

以前、ヘリオス103を使用した時にも感じましたが、
このシリーズは青系の発色が良好ですね。

  

絞り値1.8→5.6→16での比較。
絞り開放からピントがあっているところはシャープです。

「MC(マルチコーティング)」の表記はありますが、
逆光耐性はやや頼りなく、光が強いと結構フレアが出ますので、
フレアありの表現を狙うならオススメ。

現代のレンズには無い、癖のあるボケを
気軽に楽しみたい方に送るMCヘリオス77M-4 50/1.8

気になる方は、カメラのナニワ京都店までどうぞ!