PENTAX K-S2+DA 12-24mmF4 ED AL[IF]レビュー in 伏見稲荷

こんにちは、カメラのナニワ京都店です。

今回ご紹介いたしますのは
PENTAX K-S2 と smc PENTAX-DA 12-24mmF4 ED AL[IF]
でございます。

バリアングル液晶搭載の一眼レフとしては世界最小クラスのK-S2に
巨大なフードがトレードマークの広角ズーム12-24は良く似合います。


やってきましたのは、京都・伏見稲荷。


境内にはたくさんの小鳥居が。
つやのある鮮やかな赤が美しく、ペンタックスならではのこってりとした赤色になってます。

伏見稲荷のいたるところで見受けられ、隠れるようにして置かれているものもあるので、
撮影中、それらを探すのもちょっとした楽しみでした。


登り始めると、大きな鳥居が延々と広がっています。
この広がり、迫力は広角レンズならでは。
また、非球面レンズ(AL)を使用しているだけあって、
鳥居の脚も真っ直ぐになっているので、周辺の歪曲も抑えられていることがわかります。


伏見稲荷にはたくさんの狛狐がおりますが、
中でも人気なのが「逆立ち狐」と呼ばれる、眼力社の狛狐。
この姿勢で水を吹いており「カワイイ」と観光客の皆さんの格好の被写体となっておりました。
にょろんと伸びた胴体がなんともコミカルです。

  
朱色のグラデーションの間から漏れる光と影、画になりますね。


数々の鳥居をくぐり抜け、頂上手前の売店では
水面に冷えた瓶ジュースが漬かっていて涼しさを演出していました。


帰り道、見上げればモミジが。
秋になれば紅葉して、違った姿を見せてくれることでしょうから
また改めて訪れたくなります。


さて、使用した感想ですが
K-S2の性能は実に優秀で、上位機であるK-3Ⅱに迫るものがあると感じました。
K-3系の静かなシャッターフィーリングも素晴らしいですが、
ガシャンと元気のいいK-S2のシャッター音も、慣れるとクセになります。

撮影で特に恩恵を感じたのは防塵防滴構造と液晶モニターです。

夏本番、今回のような気温30度オーバーでの撮影では
かなり汗をかきますので普通は機材につかないか不安ですが
防滴機構構造ならそういった心配もなく気軽に撮影に臨めます。
なんと防塵防滴箇所は100箇所と、K-3Ⅱの92箇所を上回っております。


また、日差しのきつい状況だったにも関わらず液晶が非常に見やすかったのですが
これはペンタックスエアギャップレス液晶モニターと言う新構造が採用されたことで、
反射を防いでいる為であり、バリアングルで角度を変えても視認性は良好で感動しました。

こういった地味ながら効いている機構は、ペンタックスならではですね。

まさにレジャーシーズン、夏にぴったりのカメラです。

PENTAX-12-24も高コントラストかつ、収差も目立たず安心して使えるので、
歪曲を楽しめて遊びがいのあるPENTAX フィッシュアイと比べたら優等生ですが
スターレンズに追いつきそうな、実力のあるレンズといえます。

   
なお、このレンズ基本的に逆光耐性は優れていますが、太陽などの強い光源下では、レンズフレアが発生。
絞り羽が8枚ゆえに特殊フィルターを使ったよう形になります。使い方によっては面白い効果が狙えるかも


水しぶきにも耐える、タフでアクティブなあなたにオススメな一台です