こんにちは、カメラコーナー たかはしです。
今回ご紹介するカメラはEOS-1DX
連写12コマ/秒を誇るキヤノン最高機種でございます。
背面のボタン数の多さに戸惑うかもしれませんが、
項目自体はキヤノンのそれまでの機種とさほど変わらないので、慣れれば扱いやすいです。
再生ボタン類が左下に集約されているのが大きな違いですね。
さらに背面サブ液晶もありますので、縦位置の際の数値確認にもたいへん便利でございます。
上面、右側はほぼEOS系共通のレイアウトですが
左側は1DX特有のもので、測光・AFドライブ・AEブランケットの各モード切替ボタン類となっております。
使用レンズはEF300mm f4L。
1190gと重量はありますが、
それでも組み込み式フードを採用するなどの工夫により、
EF望遠レンズの中ではコンパクトな部類に入り、
切れの良い描写をすると評判のレンズです。
まずはスズメでウォーミングアップ。
路上をすばしっこく飛び跳ねるスズメも瞬時に補足。一発で決まりました。
1DXのフォーカス速度と精度は驚異的です。
300mmは最短撮影距離が1.5mと望遠レンズにしては接写が効くので、汎用性が高いですね。
もう一枚。
拡大してみると、全体像では解らなかったスズメの毛羽立ちまで細密に汲み取っております。
背景のボケも流石のなめらかさ、下に書かれた文字のシャープさも文句なしであります。
さて、JR京都駅から西へ徒歩20分。
やってきましたのは梅小路蒸気機関車館。
前回EOS 70Dのレビューで訪れた京都水族館のすぐ近く、
沢山の蒸気機関車が見れる素敵なスポットでございます。
黒塗りの鉄(くろがね)の質感、複雑な配線・動輪の重厚さを
良好に描写してくれております。
実際の車庫を改装した展示スペースで機関車のを存分に堪能できる他、
部品や車輪、関連資料など、豊富な展示で鉄道の歴史も学べます。
ナニワ京都店では鉄道模型も取り扱っているので、良い勉強になりました。
そして実働かつ、実際に客車に搭乗可能なSL「スチーム号」走行中の雄姿。
付近には定期的にスチーム号の汽笛が鳴り響いております。
梅小路蒸気機関車館は8月30日でその43年間の歴史の幕を閉じ、
2016年春、京都鉄道博物館として装いも新たに生まれ変わりますので、
それを記念した限定ヘッドマークを期間限定で冠しております。
さて、1DXの高速連写と、EF300mmの望遠性能をテストするために
蒸気機関車館から京都駅に戻り、被写体に選んだのは京都駅着の特急「くろしお」です。
AF追従12連写で迎え撃ちます!
バシバシバシ!と鳴り響く強力なシャッター音には他にはない説得力があります。
AFも被写体に食い込むようにがっちりと捉えてはなしません。
EF300mmも実にキレ良く、シャープに車体を描写しています。
手持ちでの撮影でしたが常用ISO感度が100~51200まであるので、
なんらためらうことなく、高速シャッターを切れました。
特筆すべきは低照度に対する強さ。
陽も沈みかけ、高速で移動する電車は相当難しい被写体ですが
1DXならば逃さないでしょう。
同日の夜、高感度テストに五山の送り火を鴨川から撮影。
常用感度25600での撮影で若干カラーノイズが出ておりますが、充分に実用レベルです。
山から巻きあがる煙の臨場感もうまく捉えてくれました。
1DXというカメラを使ってみて感じたのは、
これぞ、写真を撮る「道具」というストイックさを持ち合わせ、
プロフェッショナル的なイメージが強いですが
今回のスナップ的な使用も行ってみると
それまでのEOSの集大成のような操作性と、圧倒的な性能の裏打ちにより
「確実」に撮れるという安心感が非常に心地よく、
写真の構図、被写体の動きに全力で集中できるということ。
すなわち、撮影する人間が試されるカメラでありますが、
だからこそ張り合いが出るというもの。
キヤノン驚異のメカニズムを惜しみなく存分に堪能できるEOS-1DX
お問い合わせはナニワ京都店 カメラコーナー たかはしまで!
担当 たかはし