キヤノンEF16-35mm F2.8L II USM レビュー in 元・立誠小学校

こんにちは、カメラのナニワ京都店です。
今回ご紹介いたしますレンズは2007年登場の、
キヤノン EF16-35mm F2.8L II USMでございます。

外観はLレンズらしい品位あるデザイン。
はたして、その実力やいかに。

今回試写に訪れたのは、京都・四条と三条の間に位置する、元・立誠小学校。
1993年に閉校し、その85年の歴史に幕を閉じてからは、
まちの文化交流などの場として開放されております。

広角16mmで撮影しましたが、収差はよく修正されておりそれほど気になりません、


校内全体がノスタルジックで、
ついついシャッターを切りたくなるような美しい陰影がそこかしこに見られます。
差した光の照り返しも、さすがの表現力です。

最短撮影距離は0.28mとそこそこ寄れます。
絞り羽7枚のぼけ味も嫌みなく、程良いですね。


ちょっとフレア気味に写りました。
Lレンズでは出やすいほうかもしれません。

現代のレンズとしてはマイナスポイントになりがちですが、
今回は穏やかな雰囲気を出すのに一役買ってくれました。

  
使っていると、f.5.6に絞ったあたりの描写が最も良好だと感じました。
四隅は若干甘い印象ですが、中央部はきっちりとしたシャープさを持っているのが面白いですね。
APS-C機で使えば甘さが解消され、焦点距離も変わりますので
また違った印象のレンズになるかもしれません。


色乗り、コントラストは良好で、すっきりと抜けており好感触。
超広角レンズらしい遠近感を強調した表現が可能です。
ズーム・ピントリングのフィーリングもしっかりしており確かな堅牢さを感じます。
更に防塵・防滴構造ですので場所を選ばず使いたくなるレンズですね。

確かな造りで、ガッツリ使える超広角「L」。
EF16-35mm F2.8LII USM
お求めの際は是非、カメラのナニワ京都店へ!