ニコン D500 + AF-S70-200/4G VRレビュー in 箕面の滝

こんにちは、カメラのナニワ京都店です。
今回ご紹介いたしますのは、ニコンD500+AF-S70-200/4VRでございます。
D500は二回目の登場となりまして、その性能については前回のレビューをご覧ください。

さて、2016年、彗星のように登場したDXフォーマットのモンスターマシンD500と
2012年発売のAF-S70-200/4G VRの組み合わせ、その実力はいかに。


今回目指す箕面の滝では、7月16日から8月31日までの期間、
日没から午後10時までライトアップが行われています。

せっかくなので、大阪方面より自転車で登ることにしました。
撮影日は雨、山道はうっすらと霧がかかり
野鳥やヒグラシの鳴き声が響いて涼しい気分にさせてくれます。
とはいえ日没後の帰り道では視界が悪いのに加え、イタチや鹿に出くわして危なかったので、
通常は安全な車でのアクセスをおすすめします。


入口前売店
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離86mm ISO400 シャッター1/60 F4 EV±0
六時ごろ、箕面の滝入り口に到着。
オフシーズンだからか売店は閉まっています、昭和の遺物であろう、レトロな看板が素敵ですね。
カメラリュックを背負っての登山でしたが、
ここで重要なのはAF-S70-200/4G VRの重量が850gと軽量なこと。

もしAF-S70-200/2.8G VRIIならばいくらスペックが上とはいえ、
レンズ単体で重量1.540gにもなりますので、もっと体力を消費していたでしょうし、
ようやく到着した現地で動きにくくなるというのは本末転倒。
軽い、というのはやはり大きなアドバンテージだと思います。


喫茶前
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離70mm ISO1600 シャッター1/160 F4 EV-0.7

雨天で雲のかかった空に加え、木々に覆われた山の中では
差し込む光は少なく、けっこうな悪条件です。普通ならあまり撮影に気が進みませんが
こちらときたら最新鋭たるD500ですから、なんら怖くありません。


滝より少し離れた橋から
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離102mm ISO400 シャッター1/13 F8 EV-0.7
すっきりとヌケの良い描写で、滝付近の清涼感が出てくれました。
露出補正を振らないオートだと暗所をかなり明るくしようとする傾向があるので、
雰囲気を出したい場合は露出補正をマイナスに振るべきですね。


箕面の滝
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離70mm

まずはライトアップ前を撮影。
雨に伴い水量が増え、流れがいつもよりダイナミックになっていたので、
激しい流れをシャッター速度を上げつつ捉えてみました。
AF-S70-200/4はモミジの葉はシャープに、水しぶきも一つ一つを描写してくれていて
大変高い解像力を誇るレンズですね、周辺光量落ちも絞り全域でほとんど気になりません。


箕面公園通路
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離70mm ISO12800 シャッター1/200 F4 EV-1
さて、かなり暗くなってまいりました。
いよいよ日没、ライトアップ開始です。周辺通路に明かりがともりました。
ライトアップ自体はぱっと一斉に光るのでなく時間差で徐々にともっていく感じです。
ナノクリスタルコートの効果で光源のにじみが軽減されています。


滝前ライトアップ
D500+AF-S70-200/4VR 焦点距離70mm ISO12800 シャッター1/200 F5.6 EV-1

ライトアップされた滝は、緑がとても美しく幻想的。
開放値F4までという弱点を、D500の高感度耐性でカバーしています。
オートホワイトバランスでは緑色が白く補正されて良さが失われたため、
目で見たままに近かった「太陽光」に設定しています。


滝前ライトアップ2
まるで別世界、絵画のような雰囲気は必見。

夜のライトアップ、流れの速い滝など難しいシチュエーションでしたが
そういった条件であってもD500は負けず、本当に頼りになるカメラだと感じました。
AF-S70-200/4G VRも開放値を抑えた代わりに、軽くてよく取回しの効くレンズで、
描写力も高くけしてAF-S70-200/2.8VRの廉価版のレンズでは無い事を教えてくれました。

この夏、花火にライトアップ…魅力的な夜の被写体を
フットワーク軽く、望遠で撮影するならばD500+AF-S70-200/4G VR 、
かなりの威力を発揮しますよ!