こんにちは。 カメラ担当の池田です。
今回は私が愛用している機材をご紹介したいと思います。
その機材は、キヤノンEF70-300/4-5.6L IS USMで、EOS7Dに装着して撮影を楽しんでおります。
APS-Cサイズセンサーのカメラに装着しますと、35mm換算で112~480mm相当となり、かなりの望遠レンズとなります。
私が趣味で撮影している風景写真や鉄道写真だけでなく、スポーツやポートレート、花の撮影にも使えるオールラウンドなレンズです。
Lレンズですのでもちろん描写力も良く、防塵防滴仕様となっており、手ブレ補正効果も約4段分あります。
最短撮影距離は1.2mで、最大撮影倍率は0.21倍ありますので、マクロレンズで撮影した小さな花や水滴のアップのような写真は厳しいですが、これからがシーズンの彼岸花やコスモスの花などを撮影するには十分です。
それでは、私がこれまでに撮影した写真をご覧いただければと思います。ちなみにカメラはEOS7Dです。
まずは、風景写真を撮影している途中にキレイな声で鳴く小鳥を発見!
望遠300mm(480mm相当)で撮影しました。
川面に映る新緑と小鳥を撮影することができました!
画質を確認するために小鳥の部分を拡大してみます。
F5.6の開放で撮影していますが、ピントもシャープで画質も申し分ありません。
遠くのものを大きく写すことができるのが、望遠レンズの一番の魅力です。
しかし、望遠レンズの魅力は遠くを写すだけではありません。
ボケを活かした写真が撮れることも大きな魅力です。花や人物の撮影にも最適で、最短撮影距離付近まで近寄って撮影すればキレイなボケが期待できます。
それでは、そのボケを活かした写真をご覧いただければと思います。
120mm(192mm相当) F7.1で撮影。
開放で撮影すると、被写界深度が浅すぎるため少し絞っています。
いかがですか?背景の山の稜線もキレイにボケていますよね!しかも大口径レンズ並みに滑らかなボケ味になっています。この写真は最短撮影距離付近で撮影しましたので、よりよいボケを得る事ができました。
次の写真は背景の点光源のボケに注目してください!
300mm(480mm相当) F5.6で撮影。
この写真は水芭蕉までの距離が遠かったので、それほど大きなボケにはなっていませんが、背景の水面の反射による点光源がキレイな円形ボケになっています。
口径食も少なく、ズームレンズとしては優秀ではないかと思います。
そしてもう1枚。
300mm(480mm相当) F5.6で撮影。
ブナの木に残されたセミの抜け殻。この写真もまたキレイな円形ボケを出すことができました。
背景のボケを大きくキレイに表現するコツは、カメラと被写体の距離は出来るかぎり短くし、被写体と背景の距離を長くとることでボケやすくなります。もちろん絞りは開放付近、焦点距離は望遠側にすることでボケ量も大きくなります。
これらの事を考えて、被写体を探しフレーミングしてみてください。
次の写真は前ボケを意識して撮影したものです。
244mm( 390mm相当) F5.6で撮影。
手前の前ボケは駅のホームに植えられたお花です。そのお花に接近して前ボケとし、列車にピントは合わせています。絞りは開放のF5.6ですので前ボケもとてもキレイです。
こうすることで、ホームで撮影した写真ではなく、お花畑の中を行く列車のように表現することができました。このような表現ができるのも望遠レンズならではです。
続いては夕陽の写真です。
望遠レンズだと太陽を大きく写すことができます。
236mm(377mm相当) F8で撮影。
ここは夕陽の名所、鳥取県の浦富海岸。広角から標準系レンズでワイドに撮るのにも適した場所ですが、手前の岩礁をシルエットにして望遠レンズで切りとって撮影しました。
まだこの時間帯の夕陽は光線が強いのですが、ゴーストやフレアはなくキレイな描写です。さすがはLレンズといったところでしょうか。
次も夕陽です。
300mm(480mm相当) F8で撮影。
室津パーキングエリアから撮影したものです。
ここも夕陽のスポットなのですが、前景にシルエットにするものがなく、遠近感を出しにくく作品にするには少し難しい場所です。
この日は薄曇りの中、沈み行く太陽の色がとても印象的でしたので、300mm側で太陽をメインに撮影しました。
朝陽や夕陽の撮影には望遠レンズは必要不可欠ですね!
続いては私の趣味の一つである鉄道写真。
252mm(403mm相当) F11で撮影。
大きなカーブに進入してくる特急列車。望遠で撮影することで、迫力ある写真に仕上げることができます。
そしてもう1枚。
277mm F8で撮影。
今度はローカル線です。ここで表現したかったのは、早朝のわずかな光で輝くレール。
望遠レンズならではの圧縮効果を利用することで、線路のウネウネ感を出すことができました。
最後の写真は、鉄道と人物を絡めたスナップ写真です。
300mm F5.6で撮影。
新神戸駅での1コマです。新幹線を見送る駅員さんにピントを合わせて、発車していく新幹線を背景にフレーミングしました。新幹線のフォルムをキレイに見せるためにホワイトバランスは白熱電球(タングステン)にセットしています。
写真を見ていただくとわかりますように、被写体(人物)までの距離はかなりあるにもかかわらず、背景をキレイにぼかすことができます。つまりポートレート(人物写真)にも十分使えるレンズ言えます。
以上、私が愛用しているレンズだけに良いところばかりを書いてしまいましたが、重量も約1050gとLレンズとしては軽く300mmまでの望遠ができるところが気に入ってます。ちなみに人気のEF100-400/4.5-5.6L IS Ⅱの重量は約1570g、EF70-200/2.8L IS Ⅱは約1490gあります。
風景写真やポートレートだけなら70-200mmレンズで良かったのですが、私の場合は鉄道や子供の運動会なども撮影しますので、300mmまでの望遠がどうしても欲しかったのです。
このEF70-300/4-5.6L ISの欠点をあえて言うなら・・・
多くのEFレンズとズームリング、ピントリングの位置が逆であるということ。
わかりやすく写真で説明いたします。
まずは一般的なEFレンズ。
レンズ先端側にピントリング、根元にズームリングがあります。
そして、EF70-300/4-5.6L IS。
ズームレンズが先端側、根元にピントリングがあります。
レンズを多数所有していますと、この違いがとっさの判断で操作する場合に、誤って操作してしまうんですよね~。
実際、私はそれで何度も失敗しています。
構造上無理なんでしょうが、ここは他のレンズと合わせて欲しかったですね。
そして1点アドバイス!
レンズフードがとても深くなっていますので、風景撮影などで円偏光(C-PL)フィルターを使用される場合は、下の写真のようにフードを穴を開けると、フィルターの枠を回転しやすくなります。
長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで