フジフイルム X-Pro2 使用レビュー

こんにちは、カメラ担当 吉冨です。

今回、ご紹介させて頂きますのは、フジフィルムから、2016年3月3日に発売されました「X-Pro2」です。

従来機の「X-Pro1」は2012年2月18日発売と、4年前ということもあり後継機種「X-Pro2」の登場を待ち望んだ方も多いのではないでしょうか。


左が「X-Pro2」で右が「X-Pro1」です。

ご覧の通り、外見のデザイン、サイズ感はそっくりです。外見はそっくり、なんですが中身は一新されています。

従来機「X-Pro1」と比較して、良くなった点をご紹介しますと・・・


☆1630万画素「X-Trans CMOS」⇒ 2430万画素「X-Trans CMOSⅢ」

フジ独自のカラー配列により、定評のある色再現はそのままに解像度がアップしています。さらにXFレンズとの組み合わせで、実際の画素数を上回る解像感を実現しています。


☆画像処理エンジン「X-Processor」⇒「X-Processor Pro」

新エンジン搭載で従来の約4倍の処理速度を誇ります。処理速度が速くなったことで、あらゆるレスポンスを高速化、EVFのライブビュー表示スピードも速くなりミラーレス特有の残像残りも低減しています。


☆コントラストAF⇒ コントラストAF+位相差AF(インテリジェントハイブリッドAF)

従来機と比較して、体感で2倍以上速くなっています。また、AFの追従性能も格段に向上しています。この部分は、ぜひ実機で確認して頂きたい所です。


☆「ハイブリッドビューファインダー」⇒「アドバンストハイブリッドマルチビューファインダー」

「X-Pro1」独自のファインダー方式の、おいしい部分はしっかり残し、さらに進化しています。新たに追加された機能としましては、装着したレンズの焦点距離に応じてOVF の倍率が自動で変わる「マルチマグニフィケーション」機能に加え、「X100T」に搭載されていた、OVF の右下隅に小型EVF を表示する「エレクトロニックレンジファインダー」機能等があげられます。


今回、「X-Pro2」に「フジノン XF35mm F2 R WR」の組み合わせで、長居公園で撮影を行いましたので、作例写真を紹介させていただきます。

まずは、高感度チェックです。


ISO感度 200



ISO感度 800



ISO感度 12800


ISO感度 25600

ご覧の通り、ISO感度 12800でも高い色再現力です。また、高感度ノイズも少なく常用できる感度ではないでしょうか。

さらに、ISO感度 25600 まで上げると、多少の色被りは見られるものの、高感度ノイズも気にならない程度で実用出来る感度です。


その他、作例を紹介させて頂きます。


フィルムシュミレーション ASTIA    ISO200   SS1/2400  絞りF2



フィルムシュミレーション  ACROS   ISO 200   SS1/16  絞りF8



フィルムシュミレーション  クラシッククローム  ISO 200   SS1/100  絞りF8



フィルムシュミレーション   PROVIA   ISO 200   SS1/750  絞りF2



フィルムシュミレーション  クラシッククローム  ISO 200   SS1/1300  絞りF8



フィルムシュミレーション  ASTIA   ISO 200   SS1/2500  絞りF3.2


以上、今回の使用して感じたことは「X-Pro1」の良い所をしっかりと受け継ぎながら、機能的な面で大きな進化をとげていると感じました。

ブログの最初に紹介させて頂いた「X-Pro1」から「X-Pro2」の進化点の他にも、フィルムシュミレーションに「ACROS」モードが追加されたことや、フィルム写真が持つ独特な粒状感を再現する機能「グレイン・エフェクト」機能など、様々な新機能が追加されています。

「ACROS」モードについては京都店のブログで作例写真を掲載していますので、ぜひご覧ください⇒「春の撮影にモノクロはいかが?X-Pro2で撮る「白黒(B/W)」の世界」

定評のある色再現力は、そのままに解像度、AFスピード等、数多くの進化を遂げた「X-Pro2」とても素晴らしいカメラでした!