今回はいつもカメラのナニワをご利用いただいておりますお客様、高野様からいただいた寄稿文を掲載させていただきます。
高野様はペンタックスK-1の使用レビューに続いて、2回目の登場となります。
お忙しい中御寄稿いただいた事、厚く御礼申し上げます。
「ペンタックスHD DFA150-450/4.5-5.6ED DC AW 使用レビュー」 高野様
今回のレビューでは、モータスポーツには不向きと思われるPENTAXの機材で、モータースポーツの撮影は今回が初めてという初心者が、事もあろうに国内の二輪レースの最高峰である鈴鹿8時間耐久ロードレースを撮影してきました。
果たしてどの程度の作品を残せているのかお楽しみください(汗)
まず最初は、鈴鹿サーキットの人気スポット2コーナ激感エリアで撮影した、YAMAHA期待の若手、野左根 航汰選手です。
連写性能に勝るK-3と望遠ズームレンズHD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6ED DC AWとの組み合わせで、シャッタースピード優先のRAW撮影を試みましたが、やはり画像の処理が重いのか、次第にシャッターのレスポンスが低下するため、これ以降はJPEG撮りでシャッター数を稼ぐことにしました。
続いても、2コーナー激感エリアで撮影した作品です。
こちらは比較用に、K-3とsmc PENTAX-DA★60-250mmF4ED[IF] SDMの組み合わせで撮影しましたが、取り回しの軽さとレンズの明るさからか、レスポンスの早さはこちらの方に分がある感じでした。
2コーナーの激感エリアくらいコースに近い場所なら、250mmでも十分大きく撮ることができました。
続いては、こちらも人気スポットであるヘアピンコーナーでの撮影です。
ヘアピンではコースのアウト側からの撮影となるため、60-250mmでは望遠が足りず150-450mmがフル稼働します。
そしてボディは最新のフルサイズK-1を使用しました。
クロップ機能を使えばAFエリアを画角の隅まで使えるうえ、セレクトエリア拡大の動体追尾のお陰で、被写体が手前に向かってくるようなシーンでもきちっと反応してくれました。
続いてはヘアピンの先にある、二輪用シケインのアウト側です。
ここは小高い丘の上からコースを見下ろすような場所なので、コーナーの進入時から出口まで、広い範囲でバイクを追うことができます。
しかし、バイクがグングン加速していく区間でもあるので、流し撮りが難しい所でもあるのです。
肝心のAFのレスポンスと機能強化ですが、流し撮りの途中でピントを外しても再度ピントが追い付く場面もあり、K-3で強化された動体追尾機能やシーン解析機能がK-1ではさらに熟成されているのを実感しました。
と、こんな感じで、何とかお見せできるような作品は残せたものの、まだまだ腕が足りずに築いたブレブレ写真の山を見ながら、スキルアップしてリベンジしようと思うのでした。
モータースポーツ撮影初心者とは思えない素晴らしい作品ばかりですね。動く被写体が苦手?というペンタックスのイメージを見事に払拭してくれました。さすがは高野様!
今回ご紹介しましたHD PENTAX-D FA 150-450mm F4.5-5.6ED DC AWはモータースポーツだけでなく、野鳥や飛行機、鉄道など色んなジャンルで活躍しそうですね。
お忙しい中、御寄稿いただきありがとうございました。