最新カメラへ買い換えるべきか迷ったら確認する5つのポイント

こんにちは、カメラ担当の吉冨です。

今回は「最新カメラへ買い換えるべきか迷ったら確認する5つのポイント」と題して、5年以上前に販売されていたデジタルカメラと最新のデジタルカメラは何が変わっているのかを詳しくご紹介しますので、買い換えるべきかの判断にご活用ください!


5年前に販売されていた機種と言えば、、

今から5年前というと2011年。

具体的にどのようなカメラが発売されていたのかと言いますと・・・

  • キヤノン「EOS Kiss X5」、「EOS 60D」
  • ニコン「D3100」、「D7000」
  • ソニー「α77」、「NEX-5」
  • オリンパス「E-P3」

などがあげられます。

2009年発売のキヤノン「EOS 7D」&2014年発売の「EOS 7D MrakⅡ」 外見は、ほとんど同じですが性能は大きくアップしています。

5年前といえど、スペック的にも十分に現役で使える良いカメラばかりですから、実際に使ってるという方も多いのではないでしょうか。

それでは、5年前と大きく変わった5つのポイントをご紹介していきます!


ポイント1:画素数の大幅なアップ

デジタルカメラでは一番重要な部分と言っても過言ではない画質です。

画質の部分でも、「画素数」は新機種が発売される度に向上しています。

画素数とは、画像センサー(レンズを通った光を受ける部分)上にある、受光素子(光を感知する点)の数のことをいいます。

もちろん、多ければ良いというわけではなく画像センサーの大きさや画像処理エンジンとのバランスなど、様々な部分が関係してくるのですが・・・

基本的には、画素数は大きいほうが画質がいいと言われています。

各社メーカー、5年前の同モデル機種と比較すると、やはり最新の機種は画素数は大きくなっています。

具体的には、2010年発売の「EOS 60D」が画素数1800万画素なのですが、今年2016年発売の「EOS 80D」は2420万画素と大きく画素数がアップしています。どこのメーカーでも同じ傾向にありますので、5年前のモデルより最新機種の方がオススメ出来るポイントの一つになります。

2016年発売のペンタックス「K-1」画素数3640万画素の写真です。高画素のおかげで、細かな部分もしっかり描写してくれます。


ポイント2:高感度性能の進化

高感度性能が良くなったというのは、暗い所でもノイズの少ない綺麗な写真が撮れるようになったということです。

簡単に説明すると、ISO感度は光をとらえる能力を表した数値のことを言います。

ISO感度を上げると光をとらえる力があがるので、シャッタースピードを速めることができ暗い場所での手ブレや、素早く動く被写体のブレを抑えてくれる効果があるので、とても重要な設定の一つなのですが・・・

副作用としてISO感度を上げすぎるとノイズが現れて画質が悪くなってしまうといったことがあります。

このISO感度の大きな数値のことを高感度とよび、高感度時の撮影で出てくるノイズを抑える性能を高感度性能といいます。

高感度性能は、「画像処理エンジン」と呼ばれる、カメラの中にある画像処理を行うコンピュータのような部品の性能が大きく関わるのですが、この「画像処理エンジン」年々、進化しており、5年前の機種と今の機種では性能にとても大きな差があります。

ISO 12800で撮影

2015年発売のパナソニック「GX8」で撮影した写真です。マイクロフォーサーズセンサーながらISO感度 12800でも、ノイズが少ない写真を撮ることが出来ます。


ポイント3:オートフォーカスがより速く正確に

オートフォーカスとは、カメラがピントを自動で合わせる機能のことをいいます。

一口に、オートフォーカスの性能が上がったといっても・・・

  • スピード、精度が高くなった
  • 測距点(ピントを合わせるポイント)の数が増えた
  • 暗い所でも被写体を判断しピントを合わせられるようになった
  • ライブビュー時のオートフォーカスのスピードが速くなった

等の、様々な点で良くなっています。

測距点が増えると、ピントを合わせる範囲が広くなるので電車やスポーツなど動いている被写体を撮影する時にピントを合わせやすくなります。

具体例として、2011年発売のニコン「D5100」と、2015年発売「D5500」のオートフォーカス性能を比較すると「測距点11点⇒39点」にまで増えています。

39点と言えば、2010年に発売されたニコンの中級機「D7000」と同じ点数になります。

最新のエントリーモデルのオートフォーカス性能は数年前の中級機とほぼ同じオートフォーカス性能になっているといえます。

今と昔の機種を比べると、測距点の点数だけでなく暗い場所でピントを合わせる能力や液晶画面を見て撮影を行う、ライブビューの撮影時にピントを合わせるスピードが上がったりと多くの点で良くなっているので、新しいカメラに買い替えた方がよい、ポイントの一つになります。

2015年発売の、パナソニック「GX8」で撮影

最新の機種なら、被写体の動きをピタッと止めて撮影しやすくなります。


ポイント4:オートホワイトバランスの精度が向上

ホワイトバランスとは、白い物を白く写すための機能のことをいいます。

光には様々な色があるので撮影場所によって同じ色の物でも、写り方が変わってきてしまいます。

それをカメラが自動で判断して、白い物を白く写す機能の事をオートホワイトバランスといいます。

実は、白い物を白く写すことは簡単そうで意外と難しい部分なんですが、そのオートホワイトバランスも日々、進化しており精度が高まっています。

そのほかにも、オートホワイトバランスの精度だけでなく、最新の機種には「雰囲気優先」という機能が付いているので、白熱電球などの温かみのある色を崩さずに、その場の雰囲気を活かした写真を撮れるようになっています。

最新の機種の方が、オートホワイトバランスの精度が高く、より望んだ色調で写真を撮ることが出来るように進化しています。

2016年発売フジフィルム「X-Pro2」のオートホワイトバランスで撮影。綺麗に白を表現できます。

 

ポイント5:スマホのような便利な新機能

5つ目のポイントは、まるでスマホのような「便利な新機能」です。

新しいカメラには便利な機能が、たくさん付いているので、その一部を紹介します。

  • Wi-Fi搭載で、撮ったその場でSNS等にアップできます。
  • タッチパネル液晶採用でタッチするだけでピントが合います。
  • 4K動画で高精細な動画が撮れます。また、そこから約800万画素で切り出しが出来ます。
  • 可動式液晶で様々な角度から撮影することが出来ます。

その他にも、紹介しきれないほど新しい機能が数多く出て来ています。

2015年発売のキヤノン「EOS 8000D」エントリー機ですが、可動式液晶、タッチパネル、WiーFi等の便利な機能を搭載しています。


 

最後に・・・

冒頭でも述べたように、5年前、それ以前のカメラでも撮影には困らないほどの素晴らしい性能のカメラが出ていたので現役で使っても問題はありません。

ですが、今回ご紹介した5つのポイントは、どれも写真を撮る上で必要な機能、またはあったら便利な機能であることには間違いありません。


現在、使っていらっしゃるカメラでも撮影に困ることはないと思いますが、上記のポイント5つのうち、不満に思う項目が一つでもあれば、最新の機種に買い替えても良いのかも知れません。


この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 吉冨