今回、ご紹介するのは2016年4月にキヤノンから発売されたコンパクトデジタルカメラのフラッグシップ機「PowerShot G7 X Mark II」です。
液晶画面は可動式になっており、上側180°、下側45°まで動かすことができます。可動域が広いので、様々な角度からの撮影が楽な姿勢で行えます。
また、タッチパネル液晶なのでAF位置の調整や画像再生時、快適に操作が出来るようになっています。
簡単なスペックを紹介します。
- 新エンジン「DIGIC 7」搭載で処理能力が大幅にアップしています。
- 大型の 裏面照射型 1.0型、2010万画素CMOSセンサー搭載で広階調、低ノイズ、美しいボケ味を実現しています。
- 高倍率で高画質、焦点距離「24-100mm」の光学4.2倍ズーム、さらにはデジタルズームで200mm相当まで、広角から望遠までカバーします。
- 手ブレ補正4段分の強力補正で暗いシーンでもブレを気にせず撮影できます。
- 「最高ISO感度12800」で高感度でも綺麗な写真がとれます。 ISO 1600時に、DIGIC 6搭載機のISO 800と同等レベルで撮影ができます。
前モデル「G7X」のサイズ感のままで、性能を大きくアップさせています。
実写を行いましたので、作例を踏まえて性能を見ていきましょう!
1.ズーム性能
光学ズームで24-100mmまで広角から望遠まで様々なシーンに対応することができます。
さらにはプログレッシブファインズームという、先進のデジタルズームで、ほとんど画質を落とさずに約200mmまでズームすることができます。
また、レンズの明るさも「F1.8-F2.8」と、かなり明るいレンズですので、薄暗いシーンでもブレを気にせずに撮影することができます
2.高感度性能
高感度で撮影した写真を黄色の四角い部分をトリミング、拡大して比較していきます。
結果は、ISO3200までは常用感度で使える範囲です。
さらには、ISO6400でも多少のノイズ感はでるものの、高感度ノイズによる大きな破綻は感じられませんので、緊急時には使えるといった具合です。
高感度性能は、一眼レフにも引けを取らない性能になっています。
3.流し撮りモード
今回から「流し撮りモード」が新たに追加されています。
被写体の速度をカメラが判断して、カメラが自動で流し撮りに適した設定にしてくれます。
流し撮りの効果も大、中、小で効果の度合いも調整できて気軽に躍動感のある写真を撮ることができます。
今回、流し撮りの撮影は初めてだったのですが、簡単に躍動感のある「流し撮り」を撮影することができました。
流し撮りをしたことが無い方でも簡単に撮影できるので、かなりお勧めの新機能です。
4.オートライティングオプティマイザ
コンパクトデジタルカメラで「G7X MarkⅡ」に初搭載となった新機能、「オートライティングオプティマイザ」です。
明暗差の激しい被写体でも、自然な明暗差、コントラストに処理をしてくれるといった優れた機能になります。
今回の作例も逆光で、黒潰れ、白トビが起こりやすいシチュエーションですが、オートライティングオプティマイザで暗部から明部まで自然に表現してくれています。
逆光時の風景写真やポートレート撮影等で、とても役立ちそうな機能です。
5.作例
大型センサーと開放F1.8の優れたレンズのおかげで、一眼レフにも劣らないボケを表現できます。
最短撮影距離は5cmとマクロ撮影もできるので、迫力のある写真を簡単に撮影することが出来ます。
また、可動式液晶なのでこういった、下の方の被写体も楽な姿勢で撮影することができます。
口径食も少ない、綺麗な丸ボケなのでイルミネーションもしっかり撮影できます。
絞り込んで撮影した時に出る「小絞りボケ」による、画質の劣化を軽減してくれる機能が付いているので、風景写真等で絞り込んでシャープに撮影ができます。
6.まとめ
普段、持ち歩く上で「これ以上の性能は必要ないのでは」と思うほどの性能を持ったカメラです。
「1.0型センサー」のこれまで不得意だった、高感度性能、描写力、ダイナミックレンジのせまさ等の部分は最新の画像処理エンジン「DIGIC7」で補うことが出来ておりサブカメラでなく、メインカメラとして使うことができるカメラだと感じました。
また、今回のブログでは、紹介できませんでしたがコンパクトデジタルカメラで初めてとなる「ピクチャースタイル」が搭載されているので、一眼レフと同じ絵作りが出来るといった面で現在、キヤノンの一眼レフを使っている方のサブカメラから、メインでお使いになるカメラをお探しの方にもオススメ出来る素晴らしいカメラです。