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ソニー α6500(ILCE-6500)商品レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

今年は大寒波が次々とやってきて、雪景色など雪を絡めた写真を撮るチャンスがたくさんありそうですね。私も雪を求めて滋賀県へ撮影に行ってきました!

その相棒は・・・『ソニーα6500』です。

 

IMG_5096

ということで今回は、ソニーα6500の使用レビューをお届けしたいと思います。

まずはそのスペックを少しご紹介いたします。

  1. 有効約2420万画素のAPS-Cサイズセンサー
  2. 光学式5軸ボディ内手ブレ補正機能で約5段分の補正効果を実現
  3. 425点像面位相差AFセンサーによる広いAFエリア
  4. AF/AE追従で最高約11コマ/秒の高速連写
  5. 大容量バッファーメモリーによる高速連続撮影が可能に
  6. 直感的にフォーカスを操れるタッチスクリーン
  7. 約20万回のレリーズが可能な低振動・高耐久性シャッター
  8. 厳しい環境下でも安心して使える防塵・防滴仕様

などが主な特長ですが、その中でも特に注目すべきスペックはやはり、
ボディ内手ブレ補正機能と高速AF+高速連写ではないでしょうか。

ボディ内手ブレ補正はソニーのフルサイズ機には搭載していましたが、APS-Cサイズ機には初の搭載となります。これにより、手ブレ補正機能の付いていないレンズを使用しても、手ブレ補正効果が得られるようになります。

高速AFと高速連写は、最近発売されたミラーレス一眼上級機の流行ですね。いかに一眼レフのようにブラックアウト時間を短縮して、高速AFで動く被写体を撮影できるか。この部分にどのメーカーも注力してきています。

それでは写真とともにα6500の魅力に迫っていきましょう!
今回使用したレンズは「カールツアイスE16-70/4ZA OSSとE55-210/4.5-6.3OSS」です。

 

まずは「オートフォーカス性能」と「高速連写」のテストから

カメラの設定はAFモードは「AF-C」、フォーカスエリアは「ワイド」、ドライブモードは8コマ/秒の「連写Hiモード」にセットしています。このα6500の売りでもある11コマ/秒の「連写Hi+モード」にしなかったのは、「Hiモード」だと一眼レフで撮影するような感覚に近く、残像やタイムラグが少ないので正確にフレーミングできるからです。被写体を追いかけて撮影するならHiモードがオススメです。

 

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雪の中やって来る特急列車を狙いました。

ワイドエリア設定にもかかわらず、被写体をしっかり認識して捉えています。かなりの喰いつきの良さです。しかし動いている被写体のコントラストが低い場合は上手く捉えきれないこともありました。このような場合はフォーカスエリアをゾーンなどに切り替える方が良さそうです。

 

シーンが変わって子供の雪遊びを撮ってみました。

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これまた、ビックリするほどの追従性能。先ほどの列車と違いコントラストがはっきりしている為、ピントに迷いはありませんでした。子供の一瞬の表情も見事に捉えてくれました。

そして流し撮りにチャレンジしようと思い、シャッタースピードを1/30秒にセットして撮影してみました。

その1枚目がこれ。

DSC04065

上手く流れてくれました。

しかし・・・2枚目

DSC04066

あれ、ブレてしまいました。

何度やっても最初の1枚目はピントがバッチリなのですが、2枚目以降はまったくダメなんです。撮影しながら何かおかしいと感じていたのですが、説明書を見て原因がわかりました。絞りがF11より暗い設定だと位相差AFは働かず、コントラストAFのみとなりピント合わせが遅くなるらしいのです。確かに、シャッタースピードを1/30秒にセットしたとき、ISO100でも絞りがF22になっていました。だから上手く撮れなかったのです。やはり昼間の流し撮りにはNDフィルターが必要ですね!

 

次は高速連写ならではの撮影です。

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雪を上に投げるシーンを高速連写で撮りました。動いている被写体だけでなく、高速連写は瞬間を切り取るのに最高です。ただ、あまり連写で撮りすぎると、あとから写真をセレクトするのが大変ですが・・・。

そして、連写時にとても大切なバッファーメモリーがα6300より大幅にパワーアップしていますので、RAW+JPEGで撮影しても約100枚の連続撮影が可能です。

 

続いて「手ブレ補正機能」と「高感度撮影」をテスト

手ブレ補正は上にも書きましたように、あらゆる方向のブレを補正した5軸5段補正です。
ISO感度はISO100~ISO25600と今の標準レベル。高感度性能とともに低速シャッターも試してみました。

まずはISO1600。

1600-6

この時のシャッタースピードは1/6秒で手持ち撮影ですが、強力な手ブレ補正のおかげでブレていません。このシーンで同じ設定で数枚撮影しましたが、どの写真もブレていませんでした。かなりの補正効果があります。

ブレていないか先頭車両の真ん中あたりを拡大してみます。

1600-6 拡大

数字がはっきり読めますよね。そしてこの感度ならノイズはまったく目立ちません。

 

次はISO3200。

3200-13

この時のシャッタースピードは1/13秒。手ブレ補正機能がなければ危険な速度ですが、α6500の手ブレ補正機能ならほぼ確実に止めることができます。

同じく拡大してみます。

3200-13 拡大

もちろんブレていません。ノイズもISO1600時とほぼ変わりません。

 

続いてISO6400。

6400-25

ここまで感度を上げると、シャッタースピードも1/25秒となり、手ブレのほぼ心配はありません。ここからはノイズを中心に見ていきましょう。

同じく拡大します。

6400-25 拡大

少しザラツキが見え始めましたが、まだまだ満足できるレベル。拡大しなければ、あまりノイズは目立ちません。

 

そしてISO12800。

12800-50

拡大画像がこちら。

12800-50 拡大

かなり荒れてきました。

 

最後はISO25600。

25600-100

そして拡大画像がこちら。

25600-100 拡大

さすがにISO25600はキツイですね。拡大しなくても、ノイズが多くでているのがわかります。

高感度については、ISO3200までは文句なしの画質。ISO6400でも満足のできる画質で、手ブレして失敗するくらいなら使いたい感度。ISO12800は正直、使いたくないレベルで緊急用。ISO25600はかなり厳しいですね。

手ブレ補正効果もなかなかです。オリンパスの最新機種OM-D E-M1 MarkⅡの手持ち撮影2秒とまではいきませんが、1/4秒(※今回は1/6秒までしかテストしていませんが)あたりなら十分手持ち撮影が可能だと思います。

 

ここからは上記以外の機能について、ご紹介していきたいと思います。

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大雪が降る中、撮影した1枚。

ここまで降ると機材のことが心配になりますが、α6500は防塵・防滴仕様。これくらいの雪で短時間の撮影であれば安心して撮影できます。また、この写真はカールツアイスE16-70/4を使用して撮影していますので、木の枝の繊細な部分までキレイに描写してくれています。ツアイスのレンズが使えるのもソニーの魅力です。

 

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余呉駅で撮影した1枚。

ここで何をテストしたかと言いますと、このようなコントラストの低い被写体の場合、ピントの精度はどうかということです。普通このような被写体の場合、AFが合わない、または迷うことが多々あります。しかしα6500は迷うことなく瞬時にピントを合わせてくれ、AF精度の高さを示してくれました。

 

DSC04387

琵琶湖の夕景。もう完全に日が沈んだ後で、かなり暗い状況での1枚。

ISO2000での撮影でしたが、ノイズもなくキレイな描写力です。ここでは、少し印象に残る写真にするため、ホワイトバランスは太陽光、クリエイティブスタイル(仕上がり設定)は風景にして撮影しています。

 

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遠景描写。当たり前ですが、2420万画素だからとてもキレイです。レンズはE55-210/4.5-6.3で、いわゆるキットレンズです。一般的なレンズでも、これだけの素晴らしい描写をしてくれます。

 

まとめ:コンパクトボディに収まった優秀なAF性能&手ブレ補正機能

以上、今回α6500を使用して感じたことは、カメラボディは弟分のα6300とほぼ同じ大きさながら、手ブレ補正機能が搭載されたことで、さらに機動性があがったことです。低速シャッターでも気軽に撮影できるのは本当に大きいです。オートフォーカス性能はα6300でも十分満足できるものでしたが、さらに進化しているのでは?と感じました。
今回は使用しませんでしたが、ファインダーを覗きながらフォーカス位置を変えるタッチパッド機能などもかなり使えそうです。小型ボディなのに本当に奥の深いカメラです。

その他、α6300より進化しているところが何点もあり、さらには強靭なボディになったことで、よりハイアマチュアの方にも満足してもらえる1台になりました。

あえて欠点を言うと、バッテリー消耗が速いこと。1日の撮影であっても予備電池は2個は用意したいところです。この電池消耗の部分は早く改善してほしいと感じます。

 

以上、この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで

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