こんにちは。 カメラ担当の池田です。
今回は女性に人気のミラーレス一眼、オリンパスE-PL8の使用レビューをお届けしたいと思います。
女性に人気の理由は、かわいいデザインとコンパクトなボディ、そしてスマホ感覚で、簡単にキレイな一眼カメラならではの写真が撮れることも魅力のひとつでしょう。SNSにアップするならキレイな写真がいいですよね!
カラーバリエーションは写真のブラックのほかホワイトとブラウンがあります。ブラックは男性でも持ちたくなるようなデザイン。ホワイトとブラウンはいかにも女性うけしそうなデザインとなっています。
液晶はタッチ操作が可能なチルト式液晶で、ピントの合わせたいところにタッチするだけで、シャッターをきることもできます。
そしてこのカメラの魅力のひとつ「自分撮り」!
自分撮りができるカメラの多くは、液晶がカメラの上部に開くのが一般的ですが、E-PL8は下に開くようになっています。その理由は、上に開くより手が届きやすく操作が楽で、その操作をする手や腕が入らない自然な構図をつくれるようにするためです。わずかな事ですが、実際に使用してみると本当に操作がしやすいんです。
自分撮りの撮影方法は、液晶を下に開くと自動的に自分撮りモードになります。あとはピントを合わせたいところをタッチして、あとは液晶画面に表示されているカメラマークをタッチすると、1秒後にシャッターがきれますので、余裕をもってポーズをとることができます。
それでは、カメラのスペックについてご紹介いたします。
- 約1605万画素 4/3型Live MOSセンサー
- 何気ないシーンを簡単操作でアートにできる「アートフィルター」機能
- 背景のボケや色などを簡単に調節できるライブガイド機能
- 8.5コマ/秒の高速連写
- 夜景や片手撮りでも安心のボディ内手ブレ補正機能
などなどです。その他、オリンパスのOM-Dシリーズで人気のライブコンポジット機能も搭載されていますので、星空(星景写真)を撮影することもできます。
ここからは写真とともに、E-PL8の機能に迫ってみたいと思います。
まずはオリンパスと言えば・・・アートフィルターですよね!
アートフィルターの数は14種類もあります。全部は紹介しきれませんが、少し撮影してみましたのでご覧ください。
滋賀県にある白鬚神社。朝陽のスポットととしても有名な鳥居です。
アートフィルターを使用せず撮影しましたが、曇り空で平凡な写真になってしまいました。そこでアートフィルターの出番です。
こんな感じで、アートフィルターを使えば、同じ風景でもまったく違った作品に仕上げることができます。このシーンにおいては、個人的には「デイドリーム」の淡い感じと「ドラマチックトーン」のダイナミックな空の階調表現が好みです。
同じ白鬚神社の境内で見つけた梅の花。
アートフィルターを使わなくてもキレイな1枚ですが、ちょっと味付けをしてみました。
ソフトでやわらかい雰囲気になり、花にはピッタリのモードです。
そのままの設定でもう2枚。
「ファンタジックフォーカス」は色んなシーンで使えそうですね。夜景やイルミネーションなどでも出番が多そうです。
アートフィルターのご紹介はこれくらいにして、続いてライブガイド機能についてご紹介したいと思います。
ライブガイド機能は、一眼レフの難しい機能(シャッタースピード、絞り、ホワイトバランスなど)を覚えなくても、簡単にボケ量や明るさ、色合いなどを変えて撮影することができます。
どんなことができるのか詳しくみていきましょう。
まずはカメラの撮影モードダイヤルを「iAUTO」にセットします。
そしてボディ背面にある「OK」ボタンを押してから、設定したい項目を選びます。
その項目は「色の鮮やかさを変える」「色合いを変える」「明るさを変える」「背景をぼかす」「動きを表現する」の5種類があります。
例えば、背景をぼかしたい場合・・・
写真のように上から4つ目の項目を選び、そこで「OK」ボタンまたは画面をタッチします。
すると・・・
上の写真のように右側にボケ量を調節するバーが出てきますので、あとは好みに応じて調節するだけです。
他の項目も同じ方法で設定できます。
こんな感じで表示されます。アートフィルターだけでも作品づくりはできますが、このライブガイド機能を使用することで、一眼カメラならではの楽しさを味わうことができます。
続きまして少しだけ専門的なお話し。手ブレ補正機能と高感度撮影についてです。
E-PL8はボディ内手ブレ補正機能(約3.5段分の補正効果)を搭載しており、暗いシーンでも手ブレを軽減して撮影することができます。
下の写真は夜の大阪駅。高感度撮影のテストとともに撮影してみました。
1/10秒は手ブレ補正機能が搭載されていないと厳しいシャッタースピードですが、写真はまったくブレていません。何枚か同じ設定で撮影しましたが、ブレた写真は1枚もありませんでした。これなら夜景撮影でも安心して使えます。
そして感度はISO1600にして撮影していますが、ノイズは少なくキレイな画質です。スマホやコンパクトデジカメとの違いはここにあります。
そしてさらに感度を上げて撮影した画像がこれ。
ISO感度を6400にして撮影していまので、少しノイズが目立ち始めましたが、それでも十分キレイな写真に仕上がっています。感度をここまで上げると、手ブレの心配はほとんどありません。
暗いシーンでもキレイに撮れる!これが一眼カメラのメリットでもあります。
続いては連写性能について。
E-PL8は小型ボディでありながら、最大8.5コマ/秒の連写が可能です。ということは、動いている被写体なんかも十分撮れるという訳です。
下の写真をご覧ください。
これはE-PL8をダブルズームキットで買うと付いてくる、Mズイコー40-150/4-5.6Rという望遠レンズで撮影しています。一眼カメラはボケを出せるのが大きな魅力で、それは被写体の背景だけでなく、この写真のように前ボケを作ることもできます。
前ボケがキレイに出る位置でカメラを構え、列車がやってくるのを待ちます。列車を入れるのは、画面の左のわずかな部分。そこで使用したのが連写機能です。連写でシャッターをきれば、アタリがあるだろうと・・・。その作戦は成功し、なんとか作品にすることができました。
上で動いている被写体も撮影できると書きましたが、動きものの撮影をメインで考えている方は、ファインダーがついていOM-Dシリーズが撮影しやすいと思います。
それでは、ここからは私がE-PL8で撮影した写真を一挙にご覧いただければと思います。※パソコンでの画像加工は一切しておりません。すべて、撮影時にカメラで設定した画像です。
ホワイトバランスをオートから太陽光に変えて、青味を出して寒さを表現してみました。木の枝の繊細な部分の描写が素晴らしいです。
一瞬だけ見えた太陽もあっと言う間に雲の中へ・・・。これもホワイトバランスは太陽光にセットしています。
アートフィルター「デイドリーム」を使用。風もなく穏やかな湖面。何気ない風景ですが、アートフィルターを使うと何かいい雰囲気になりました。
季節はずれの大雪。メタセコイヤ並木道の木の枝にはたっぷり雪がのっています。チルト式液晶を活用してローアングルで撮影しました。
一眼の魅力はレンズ交換ができること。標準のズームレンズでもボケを出すことはできるのですが、単焦点レンズだとより大きなボケにすることができます。この写真はパナソニックの25mm/F1.4を使用しています。ちなみにオリンパスとパナソニックは同じマイクロフォーサーズという規格ですので、互換性があります。(※但し、一部機能が制限される場合もあります)
夕陽に照らされた大阪駅のプラットホームと屋根がとてもキレイでした。そこでカバンの中に入れていたE-PL8を取り出して撮影しました。携帯性に優れたカメラですので、出かける時はいつも持ち歩きたいと思う1台です。
以上、長々と書いてしまいましたが、オリンパスE-PL8を使用して感じたことは、写真がとても身近になるということ。そして写真の楽しさを思う存分、味わえることです。デザインも良く、スタイリッシュでどこに行く時でも連れ行きたくなる、そんなカメラです。
アートフィルターやライブガイド機能などが魅力のカメラですが、もちろん写真にこだわりたいという方にも満足できるスペックとなっていますので、OM-Dシリーズをメインで使用している方や、他社の一眼をお使いの方のサブ機としてもオススメです。
スマホも良いですが、ミラーレス一眼でワンランク上のステキな写真を撮ってSNSで共有しましょう!そして、その中でもお気に入りの写真はぜひプリントしてみてください。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで