今回はシグマから 2017年 4月 21日に発売された
「SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM」を紹介します。
小型軽量フルサイズ対応「ライト・バズーカ」
☆特長
- 小型軽量ボディ「重量 約1,160g/長さ 約18.2cm」と他社の70-300mmレンズ並みのサイズ、重さです。
- 超音波モーターHSMで高速AFが可能です。
- SLDガラス(色にじみの少ないガラス)を4枚使用で高い描写性能を誇ります。
- 手ブレ補正「モード1 / 静止画撮影に最適なモード」「モード2 / 流し撮り撮影に最適なモード」を搭載しています。
- 回転式ズーム方式に加えて、直進式ズーム方式にも対応しているので、素早いズーミングが出来ます。
- 簡易防塵・防滴構造(シグママウントを除く)で急な天候悪化でも安心して撮影できます。
☆実写テスト
今回は キヤノン EOS 60D(APS-Cサイズセンサー)との組み合わせで通天閣、天王寺動物園、大阪駅周辺で実写テストを行いました。
EOS 60DはAPS-Cサイズセンサー、なので35mm版換算で160-640mm相当の画角です。
被写体の通天閣まで、約250mの距離から撮影しています。
ワイド端からテレ端まで優れた解像度でフェンスの金網まで、しっかり描写しています。
レンズの明るさはF5-F6.3とさほど明るくはないのですが、手振れ補正がしっかりと効いてくれるので、薄暗いシーンでも手ブレによる失敗は一度もありませんでした。
また100-400mmと無理のない倍率のおかげか、全域に渡って高い解像力で動物の毛並を一本一本、カリカリに描写してくれます。
最短撮影距離 / 160cm、最大撮影倍率 / 1:3.8 と他社の100-400mmのレンズと比べると最大撮影倍率は低いですが、普段撮影をする上で不便を感じないほどの撮影倍率で写真を撮る事ができます。
上の写真①は100mm側の最短、写真②は400mm側の最短の写真です。
小さな花の雌蕊まで写すことができるだけの近接撮影能力をもっています。
絞り羽根は9枚絞りを採用しているので、ボケ味もやわらかくとても綺麗に表現してくれます。
テレ端はF6.3と少し暗めですが400mmともなれば、被写界深度も浅くボケ量も大きいのでポートレート撮影等でも活躍してくれそうです。
素早く動くマレーグマの撮影では、フォーカスリミット「FULL」のままだと、うまくピントを合わせることが出来ませんでしたがフォーカスリミット「6m-∞」に絞って使うことで、合焦速度が速まり撮影することができました。
フォーカスリミットをうまく使うことで、素早く動く被写体も撮影することができます。
初期のフォーカススピードは、ほどほどのスピードなので飛行機や電車など動き物がメインの方は、USBドックを使ってカスタム設定で速度優先で登録しておくと動体撮影にもしっかり対応してくれます。
逆光のシーンで撮影することもありましたが気になるフレア・ゴーストは、ほとんど見られず高い逆光耐性になっています。
☆その他
☆まとめ
今回使ってみて感じたのは
- とても軽く撮り回しが楽!感じ的には他社の70-300mmレンズくらい、軽くて小さいです。
- 直進ズームがとっても便利!遠くの小さな被写体を撮影するときに、とても役立ちました。
- 解像力が高い!純正メーカーの高級レンズと比べても遜色ないほどカリカリに写ります。
- フォーカススピードは少し遅め。ですが、フォーカスリミット&カスタム設定で調整することで動体撮影も楽々、撮影できます。
画質・ボケ味ともに素晴らしく良く、他メーカーの100-400mmと比べても遜色ないほどによく写ってくれます。また、コストパフォーマンスも高く他メーカーの100-400mmと比べると、半値以下で買えるほどの価格になっています。
望遠ズームレンズの購入を考えている方は、候補の一本に入れてみてはいかがでしょうか。