こんにちは。
サッカーW杯で世界のスーパープレーに感動しているカメラ担当 池田です。滝の撮影地情報が続きましたので、今回は久しぶりにデジタル一眼の使用レビューを書いてみたいと思います。
今回、ご紹介する機種はフジフィルムのミラーレス一眼「X-T1」です!
この機種の良さは何と言っても色!!
RAWで記録して画像処理しなくても、JPEGそのままで作品にできるくらい素晴らしい色再現なんです。
さすがはフィルムメーカーさんですよね! 個人的にも惚れ込んでいます。
今回は、この「X-T1」を使用して下記の5点について試してきました。
①フィルムシュミレーションによる色再現の違い
②点像復元処理の効果
③高感度撮影での画質
④マウントアダプターを使用してのオールドレンズの楽しみ
⑤標準キットについているXF18-55/2.8-4OISの手ブレ補正効果と描写力
それでは、ご紹介していきますね。
①フィルムシュミレーションについて。
そのフィルムシュミレーションとは・・・。色再現を鮮やかにしたり、ソフトにしたりする機能のことで、簡単に言うとフィルム選びみたいなものです。
下の写真がそのフィルムシュミレーションによる違いです。
まずは、プロビア(スタンダード)モード どんなジャンルにも使える基本設定。
続いて、ベルビア(ビビッド)モード 風景写真向きの設定です。
最後に、アスティア(ソフト)モード 肌色再現を重視した設定で人物写真に最適です。
ベルビアモードと比べると、発色がかなり地味です。
設定を変えるだけでこんなに写真表現が変わるんですよ。
②点像復元処理について。
点像復元処理とは、風景写真などを撮影する場合被写界深度を得るために絞り込むことがあります。たとえば絞りf22とか・・・。この場合に解像力が低下する回折現象がおきてしまうのですが、それを復元してくれる機能なんです。
作例を撮ってみましたのでご覧ください。
まずは点像復元処理OFFの写真。ちなみに絞りf22です。
わかりにくいので拡大しますね。
カメラは三脚にしっかりセットし、レリーズを使用してブレないように撮影してますが、画像に少しシャープさがありませんよね。
そして下の写真が同じ条件で点像復元処理をONにした拡大写真。
違いわかりますか? ONの写真の方がシャープでキレイですよね。
ちなみに「X-T1」の初期設定ではONになっています。
③高感度撮影での画質。
私がカメラの画質を評価する上でかなり重要だと思っている部分です。高感度にしても、ノイズが少なく、カラーバランスか崩れなければ、写真表現の幅が広がりますからね。
といことで、ISO1600で撮影。
わかりやすく拡大。
ノイズも目立ってないですよね。もはや常用感度です。
すごいでしょ!これも常用感度と言って良いと思いませんか。これだけ高感度がキレイだと三脚いりませんよね。もちろん、この写真も手持ち撮影です。
④マウントアダプターを使用してのオールドレンズの楽しみ。
「X-T1」はマウントアダプター使用すれば色んなレンズを装着でき、オールドレンズの味のある描写を楽しむことができます。
今回はライカのズマリットL50/1.5を装着して撮ってみました。
写りはというと・・・
こんな感じです。ボケ味ややわらかい描写が素敵だと思いませんか?このような遊びもできるカメラなんです。
⑤XF18-55/2.8-4OISの手ブレ補正効果と描写力
X-T1の標準キットに付いているXF18-55/2.8-4OISは手ブレ補正効果が付いていて、その効果がシャッタースピードで約4段分だとか。
その効果がどれほどのものか試してまいりました。
まずはシャッタースピード1/8秒
拡大します。
手ブレしてないですよね。
どんどんシャッタースピードを落として行きましょう。
次は1/4秒。
まだ大丈夫ですよね。
さぁ、次は1/2秒。
結果は・・・止まってるでしょ!!
最後は限界に挑戦!シャッタースピード1秒。
やっぱりダメでした。ブレちゃいました。
でも、改めて手ブレ補正効果の威力を感じました。高感度と併用すれば無敵ですね。
最後に、XF18-55/2.8-4OISで日中に撮影した画像をご覧ください。
背景のボケも丸くてキレイです。このレンズは点光源のボケも口径触の影響が少なく真円に写ります。
マクロ機能に設定して蝶を撮ってみました。 ちょっと小さいですよね。
もう少し寄れれば最高のレンズなんですが・・・。7月5日に発売される防塵防滴仕様のXF18-135/3.5-5.6OIS WRはかなりの接写が可能です。
ということで、今回は長々と書いてしまいましたが、まだこのカメラについては書き足りません(笑) それだけ魅力がたっぷりのカメラなんです。
ぜひ、一度店頭に触りに来て下さい!お待ちしております。
カメラのナニワ 心斎橋本店 カメラ担当 池田