オリンパスOM-D E-M5 MarkII使用レビュー

こんにちは。 鉄道ファンのカメラ担当 池田です。

先日、JR北陸本線の撮影地を紹介させていただきましたが、ダイヤ改正を約1週間後にひかえ、我慢できず北陸へ!

今回の撮影機材は自分のキヤノンEOS7Dに加え、オリンパスの新製品OM-D E-M5 MarkIIを持って撮影に行ってきました。

レンズは新しくなったM.ZUIKO DIGITAL ED14-150/4-5.6II。

このレンズはキットレンズにもなっていて、防塵防滴仕様の高倍率ズームで旅行などにはとても便利です。

2月20日に発売されたこのE-M5 MarkIIは、初代E-M5よりかなりパワーアップしています。

超強力な5軸手ぶれ補正機能

何よりもスゴイのが手ぶれ補正!
新しい方式の5軸手ぶれ補正が搭載されており、約5段分の補正が可能となりました。

実際にどれくらいの効果があるのか、低速シャッターで限界に挑戦してみました。
被写体は夕暮れの富山駅に停車中の特急サンダ―バード。

まずはシャッタースピード1/15秒。

1/15秒でもかなり低速ですが、まったく問題なし!ブレてません。

続いて1/8秒。

これも大丈夫。ブレてません。

続いて1/4秒。

これもブレてません。でも少しでも油断するとブレてしまう危険なシャッタースピードです。このシャッタースピードで数枚撮影しましたが1枚だけブレていました。

最後に1/2秒。

この写真はブレていません。しかし、さすがここまで遅くなるとブレない確率は50%ほどになります。

と言うことで、私の限界は1/2秒です。


最大秒間10コマの連写昨日テスト

次は連写機能のテスト。
これも初代E-M5(秒間9コマ)よりスピードアップされて、最高で秒間10コマの撮影が可能です。

北陸本線の有名撮影地のひとつ倶利伽羅のカーブにて、ダイヤ改正で廃止になる特急はくたか(スノーラビット)を撮影してみました。

どうですか? スゴイでしょ!!
同じ列車でこれだけ枚数撮れたら最高ですよね。ピントもバッチリきてます!

OM-Dシリーズ全部に言えることですが、動く被写体に本当に最適だと思います。

ISO3200ぐらいまで十分に常用可能

そして定番の高感度テスト。マイクロフォーサーズは「センサーが小さいから高感度に弱い」と思われがちですが、決してそんなことはありません。
先日、ご紹介したルミックスLX100もそうでしたが、ISO3200ぐらいなら十分常用で使えます。ISO1600ならバンバン使える感じです。

まずはISO1600で撮影した写真をご覧ください。

夕方、薄暗くなってきた時間帯、高岡駅に進入する特急列車です。
動いてる被写体ですので、シャッタースピードは1/500秒前後できりたい!そこでISO1600にして撮影しました。ISO1600ではノイズもほとんどなく、被写体ブレもなくキレイに撮影することができました。

続いての写真はISO3200で撮影したものです。

ここまでISO感度を上げてもキレイです。

同じ状況で感度を拡張してISO6400で撮影してみました。

拡大すると若干ノイズが目立ってきますが、個人的にはこの感度でこのノイズ量なら十分だと思います。

確かに高感度では、フルサイズの一眼にはかなわないところも正直ありますが、逆にマイクロフォーサーズでもここまでキレイに撮れるのです。

新機能の「40Mハイレゾショット」

さあ、ここからが本番!
このE-M5 MarkIIに新しく搭載された機能があります。それは「40Mハイレゾショット」という機能で、1度のシャッターで8枚の画像を撮影し、カメラ内でそれらを合成、4000万画素相当の画質にするというもの。

8枚撮影には約2秒かかるので、動いてる被写体には不向きで、三脚の使用は必須となります。できれば三脚もしっかりしたものをご使用ください。

この「ハイレゾショット」を試してみました。
まずは通常の撮影の写真。

続いて「ハイレゾショット」で撮影した写真。

このサイズではわかりにくいので、奥の車庫にある時計をそれぞれ拡大してみます。

まずは通常撮影の拡大写真。

続いてハイレゾショットの拡大写真。

ハイレゾショットで撮影した方が時計の文字がはっきりしているのがわかりますよね!
これぞ4000万画素の画質です。被写体を選ぶけれど素晴らしい機能です。
風景写真の分野などではかなり使えそうです。

液晶は上下左右動くバリアングルに

続いて便利だと感じたのは液晶。

前モデルは上下方向だけのチルト液晶でしたが、このE-M5 Mark IIは上下左右に動かすことのできるバリアングル液晶になりました。

バリアングル液晶になることで、アングルがかなり自由になります。

例えば、こんな感じで。

ローアングルでこんな写真も撮れちゃいます。

逆に、腕を上に伸ばしてハイアングルで撮ることも出来ます。

この写真は富山駅の看板とダイヤ改正で廃止になってしまうであろう車両を記録として残したくて撮影しました。

目線での写真だと看板と車両との間に嫌な空間が出来てしまうので、腕を伸ばしてハイアングルで撮影したのです。その他、バリアングル液晶の良いところは縦位置でも自由にアングルを決めれることですね。


その他、このカメラの良いところとして、とにかく操作が快適であることが挙げられます。

よく設定変更をする絞りやシャッタースピード、露出補正などが、バランスよく配置された2つのダイヤルで操作ができます。


これ以外にも・・・

①大きくて見やすい液晶ファインダー

②防塵・防滴・耐低温設計

③進化した動画機能

④ライブコンポジット機能

などなど、優れた機能がたくさんあります。

最初の方にも書きましたが、フルサイズ機は大きくて重たいですが、E-M5 MarkIIなら軽くて機動性も抜群。そしてご紹介しましたように画質、スペックも十分です。小型ですが、良い仕事をしてくれますよ~。

今度は今流行りのライブコンポジット機能で星空を撮影したいと思っています。

この記事に関するお問い合わせは・・・ カメラ担当 池田まで