タムロン16-300/3.5-6.3Di Ⅱ VC PZD 使用レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

平野部では、まもなく桜が満開になりますね!今回は、そんな春の行楽に便利な一眼レフ用のレンズをご紹介いたします。その商品はタムロン16-300/3.5-6.3Di Ⅱ VC PZD で広角16mmから望遠300mmまでをカバーする驚異の18.8倍ズームレンズです。

このレンズはAPS-Cサイズカメラ専用レンズで、35ミリ換算では約24mm~450mm相当になり、これ1本あればあらゆるジャンルの写真が撮影可能と言っても過言ではないでしょう!

レンズ交換が面倒な方にもおすすめです(笑)

重量は540gと軽く、コンパクトなサイズとなっています。

もちろん手ブレ補正機能も搭載されています。

超音波モーター「PZD」を搭載していますので、静かで速いオートフォーカスを実現しています。

マウントはキヤノン、ニコン、ソニー用が発売されています。ちなみにソニー用は手ブレ補正機能が付いていません。


今回はこのレンズをキヤノンEOS7Dに装着して、神戸の街を撮り歩いてきましたので、その使用レビューを書いてみたいと思います。


まず初めにこのレンズの最大の魅力、高倍率ズームの比較写真をご覧ください。

神戸北野のラインの館に咲くモクレン。

広角16mmで撮影。


続いて100mmで撮影。


そして望遠300mmで撮影。

すごい倍率ですよね! 


そしてこのレンズのもう一つの魅力がマクロ撮影ができること!

ズーム全域で最短撮影距離が0.39mで最大撮影倍率は1:2.9になります。

最短撮影距離で撮影した写真をご覧ください。

小さな水滴もこんな風に撮ることができます。

本格的なマクロレンズほどボケ味はキレイとは言えませんが、背景の選び方次第である程度キレイに表現することはできます。

上の写真のように、ピントを合わせる被写体とその背景との距離を大きくとることで、キレイにボカすことができます。

その時の絞りは開放絞り値を選びましょう!


そして次の写真は前ボケを活かした写真です。

レンズのすぐ前にモクレンの花びらを近づけるだけで、キレイなやわらかい前ボケを出すことができます。


広角から望遠まで撮影でき、さらにマクロ撮影もできるとなれば文句なしですよね!

本当に便利な1本です。


続いて逆光撮影のテスト。

わざと画面の中に太陽を入れて撮影してみました。

私の目で見る限りゴーストは出ていません。

そしてもう1枚。風見鶏の館にて。

今度はカーテン越しのソフトな逆光状態での撮影。

逆光でもゴースト、フレアもなくキレイに描写しています。?

タムロンのコーティング技術も素晴らしいものです。

この日は若干日射しが弱かったので、状況によってはゴーストなどが発生する可能性もありますが、個人的には優秀なレンズだと感じました。


最後のテストは歪曲収差。

これは高倍率ズームでは出やすい現象です。

タムロン16-300/3.5-6.3Di Ⅱ VC PZDはどうなのか?

まずは広角16mm側で撮影。

大阪駅で撮影したものですが、ホームの屋根などを見ていただくと歪んでいるのがわかりますよね?

これが歪曲収差で樽型収差と呼ばれているものです。


続いて少しズームをして26mmで撮影。

わかりますでしょうか?今度は逆に歪んでいるのが・・・。これは糸巻型収差と呼ばれるものです。今回はこれ以上のテストはしていませんが、歪曲収差は大きいように思いました。究極の高倍率ズームですから、仕方がないのかもしれませんね。

ここではわかりやすいように水平ラインの多いところで撮影しましたが、日常の撮影でこのようなシーンはあまりありませんよね。

だから心配することもないでしょう!


この日撮影しました神戸北野の写真をご覧いただければと思います。

高倍率ズームレンズならではの機動力で、撮影を楽しむことができました。各メーカーの画質にこだわったレンズが良いのは当たり前なのですが、高倍率ズームも1本ぐらい持っていてもいいかなぁと感じます。

ボディとの組み合わせとしては、キヤノンならEOS70DやEOS7D MarkⅡ、ニコンならD7200、ソニーならα77Ⅱあたりとのバランスが良いでしょう。


これからが撮影、行楽に最高のシーズンです。

みなさん、素敵な写真を撮ってくださいね~。


この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで