キヤノン EOS7D MarkⅡ 使用レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

約1年前にスタートした私のカメラ・レンズの使用レビューブログですが、今回初めてキヤノン製品の使用レビューを書きます。
その機種は私が使いたくて、使いたく、たまらなかったカメラです。
そう、EOS7D MarkⅡです!

前モデルのEOS7Dユーザーの私にとっては、とても気になっていた機種。店頭で触っていても、その良さがわかりませんからね。
先日、わずかな時間ながら撮影することができましたので、そのレビューを書いてみたいと思います。

まずはスペックを簡単にご紹介。
①2020万画素CMOSセンサー(APS-Cサイズ)搭載。
②オールクロス65点オートフォーカス。
③「EOS iTR AF」と「AIサーボⅢ」が先進の追従性能を実現。
④最高約10コマ/秒の高速連続撮影。
⑤映像エンジンはDIGIC6を2基搭載。
その他、防塵防滴、20万回の高耐久シャッター、インターバルタイマー機能、レンズ光学補正など素晴らしいスペックとなっています。

それでは使用レビューと行きましょう!

まず、EOS7D MarkⅡを使用して感じたことは、前モデルのEOS7Dとはまった別物であるということ。
動体を追従するオートフォーカス性能はもちろんのこと、評価測光時の露出精度やミラーショックを抑えた機構、そして高感度撮影は素晴らしいと感じました。

まさに動く被写体(動体)を撮るために生まれてきたカメラと言えます。
さて何を撮るか? どうせなら、とても動きが速いものを撮りたい・・・。

飛行機、野鳥、鉄道・・・。
私が選んだ被写体は新幹線です。
と言うことで、手軽に新幹線の通過シーンが撮影できる西明石駅に行ってまいりました。

ここでの主な設定はシャッタースピード優先で1/1000秒、AIサーボ、AFエリアは65点自動選択。
本来AFエリアは自動選択ではなく、ゾーンAFなどもう少し範囲を絞ることで、さらに精度の高いオートフォーカスが期待できます。しかし今回65点自動選択にしたのは、前モデルのEOS7Dの19点自動選択と比較するためです。

それでは、ご覧ください! EOS7D MarkⅡの実力を!
西明石駅に猛スピードで進入してくる「のぞみ」です。

新幹線の編成の後ろが少し切れてますので、鉄道写真としては失敗。
でも今回はオートフォーカスのテストですので、私の未熟さをお許しください。
写真を見ていかがですか?すべての写真にピントが合っていますよね!
時速約300キロで走る新幹線をバッチリ捉えています。

そして、この列車の後追い撮影。

後追い撮影のピントもバッチリ!
そして前モデルより軽減されたミラーショックはとても軽快で、撮影はとても快適でした。上の写真以外に撮影した新幹線もこんな感じで・・・

見事にピントを合わせてくれました。

EOS7Dより測距点の数が増え、オートフォーカスのエリアもかなりワイドになったことで、このような撮影が可能となったと思います。

EOS7DのAIサーボと19点自動選択の設定の組み合わせでは、ピントをはずすことも多かったのですが、EOS7D MarkⅡは新しい解析システムで素晴らしいオートフォーカス性能を実現しています。


そして露出にも抜群の安定感があります。
新幹線の写真すべて評価測光で露出補正はしていません。
EOS7Dでは評価測光であっても、ピント位置の色に露出が引っ張られることが多く苦戦していました。
しかしEOS7D MarkⅡでは、そんなストレスをまったく感じることはありません。露出制御もかなり進化しています。

続いては流し撮りにチャレンジ!

被写体は新幹線から在来線に変更。まずは、夜の貨物列車。

シャッタースピード優先で1/20秒。

暗いシーンでもしっかりピントを合わせてくれてます。

次も流し撮り。今度は普通に横に流すのではなく、ズーム流しという方法。
シャッタースピード優先で1/15秒。

露光時間中に列車の動きに合わせて、ズームリングを望遠側から広角側に回すというテクニックです。なかなか難しいですが、一度トライすると面白くてやめられないです(笑)

次は定番の高感度撮影のテスト。
このカメラの常用ISO感度はISO100~16000。
ということで、夜の操車場を撮影してきました。

ISO3200までは十分に使えるレベルですので、ISO6400からテストしました。
ISO6400で撮影。

ノイズは少し気にはなるものの実用範囲です。
続いてISO12800。

ノイズは多くなってきましたが、フルサイズ機並みの画質です。
最後はISO16000。

さすがにここまで上げると、画面中央の上部あたりにノイズが多く、ざらついた感じになってます。でも前モデルに比べると、かなりの進化を遂げています。

長々と書いてしまいましたが、EOS7D MarkⅡの使用レビューはここまでです。

まだ試してみたい設定や機能もあったですが、その時間がありませんでした。この続きをまた書けたらいいなぁと思っています。
今回、掲載した写真は特に凝った設定はしていませんが、それでもこれだけの写真が撮れる素晴らしいカメラです。
ちなみに、このカメラには被写体動作の特性に合わせたAF制御が可能で、6つのシーン(ケース)が用意されています。

今回の写真はすべて一般的なケース1で撮影しています。

被写体に応じてここを操作することで、より精度の高いピント合わせが可能になります。
次回はこのあたりも変えて撮影してみたいですね。

最後に西明石駅で撮影した写真をもう1枚。

このような人がいるからこそ、新幹線が安全にそして正確なダイヤで運行されているのでしょうね。本当にご苦労様です。


この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで