こんにちは。 カメラ担当の池田です。
今回も前回に引き続きフジXシリーズ用レンズの使用レビュー第2弾です!
今回のレンズはXF16-55/2.8 R LM WR。
ズーム全域で開放F値2.8を実現した大口径レンズで、35mm換算24~84mm相当の焦点距離をカバーし、風景写真やポートレート、スナップ写真など幅広い分野で使用できます。
このレンズXF16-55/2.8をX-T1に装着して、滝や鉄道、そして花などを撮影してきましたので、写真とともに特長を紹介していきます。
まずはボケ味について!
大口径レンズの魅力と言えば背景のボケですよね。
中之島バラ園でボケ味をテストしました。
上の3枚の写真はすべて55mm、F2.8で撮影したものです。背景のボケも滑らかで、前景のボケもキレイです。
本来、このような花の写真は望遠レンズやマクロレンズで狙うのがセオリーかもしれませんが、このレンズでも55mm側で撮ればこれくらいは撮影できます。
ちなみにこのレンズの最短撮影距離は通常は60cm、マクロモード時は16mm側で30cm、55mm側で40cmです。
次も同じくボケ味を活かした写真です。
撮影場所は北条鉄道の長駅。
広角でもこれだけボケます。しかも背景の駅舎にある点光源がキレイな円形ボケになっています。キレイな円形ボケは、イルミネーションなどの撮影ではとても重要ですから、このレンズは使えます!
続いて描写力のテスト!
大口径レンズは明るいくて、ボケ味がキレイなだけではありません。
レンズ構成も抜群で、非球面レンズやEDレンズを贅沢に使っています。
まずはF8、34mmで撮影した北条鉄道の風景。
F8という絞り値がレンズの力を最大限発揮しているのかもしれません。
次の写真は兵庫県新温泉町の渓流。
岩の上の生えた細い草が細部まできっちりと描写されていて、このレンズの解像力の高さがよくわかります。質感も良く出ています。
次の写真は、新温泉町の田君川に咲くバイカモです。
バイカモは小さくて可憐な花です。このように小さい花を撮影すると、レンズの性能が良くわかりますね。
そしてもう1枚。
F16まで絞ると、回折現象が起こり画質が少し劣化してしまうのですが、ここはカメラの機能「点像復元処理」により、シャープな画質となっています。カメラの「点像復元処理」はONにしておきましょう!
そして描写力を評価する上で大切な逆光性能。
このレンズには「ナノGIコート」が採用され、逆光や斜めの入射光に強い設計になっています。
再び中之島バラ園にて。
太陽に近い部分は白く飛んでいますが、目立ったゴーストやフレアはありません。
場所を変えて、新温泉町の猿壺の滝。
早朝、滝に射し込んでくる太陽の光を逆光気味に撮影。
結果は……?
画面左上にゴースト、フレアが出てしまいました。?
朝の斜光線はキツイですから、これは仕方ないのかもしれませんね。
以上、長々と書いてしまいましたが、X-T1にはピッタリの素晴らしいレンズでした。前回ご紹介しましたXF50-140/2.8とセットでお持ちたいレンズですね。
このレンズは防塵防滴仕様ですので、飛沫がかかる滝撮影では安心して使用できました。
注意が必要なのは、手ブレ補正機能が付いていないこと!大きいレンズだから付いているものと思い込んでしまいそうです(笑)
でも開放F値2.8ですから、暗いシーンでもある程度は手持ちで撮影できます。
最後に、XF16-55mm/F2.8 R LM WRで撮影しましたその他の画像をご覧いただければと思います。
ホワイトバランスを調節して、ノスタルジックに仕上げました。
フィルムシュミレーションは北条鉄道はプロビアモード、滝の写真はベルビアモードで撮影しています。
最後までお付き合いありがとうございました。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで