こんにちは!
すっかりフジXシリーズの虜になってしまったカメラ担当の池田です。
今回はXシリーズの超広角ズームレンズ「XF10-24/4 R OIS」の使用レビューを書いてみたいと思います。
カメラはやっぱりX-T1!
このレンズは35mm換算で15~36mm相当までをカバーする超広角レンズで、風景撮影や屋内撮影、スナップ撮影に便利な1本です。
さらに最短撮影距離も24cmと短く、遠近感を強調した花の撮影も可能です。
F値もズーム全域でF4なのがありがたく、画質も申し分なしです。
超広角レンズでありながら、手ブレ補正機能が搭載されているのもうれしい限りです。
それでは、まずは画角の違いから。
10mmで撮影。
引きのとれない場所でしたが、横位置で滝全体を撮影することができました。
24mmで撮影。
岩の質感、滝の流れを強調して撮影することもできました。
1枚目と2枚目では全然違う表現になります。
このように超広角ズームレンズは、焦点距離としてはたった14mmしか変わらないのに、写真には大きな変化を出すことができます。
つまりこの1本で、色んな写真表現ができると言うことです。
そして、このレンズの魅力のひとつは最短撮影距離が短いこと!
広角レンズはただ単に広く撮るだけでは面白くないのです。
被写体に寄って撮影することで、遠近感や奥行きを表現できます。
下の写真は兵庫県新温泉町にある田君川に咲くバイカモです。
ローアングルで水面ギリギリで、バイカモにグッと近寄って10mmで撮影しています。
このように撮影することで、遠近感を強調した写真が撮れます。
写真を見ていただきますと、画像周辺部で若干の像の流れが見られるものの、
ズームレンズに多い樽型収差はほとんど見受けれません。
もう1枚、マクロの比較写真をご覧ください。
山に咲くギンリョウソウです。
まずはXF18-135/3.5-5.6の56mmで撮影した写真です。
このレンズの最短撮影距離の45cm付近で撮影。
背景がボケて、一般的なマクロ写真です。
次の写真はXF10-24/4の10mmで撮影。
この写真も最短撮影距離の24cm付近で撮影しています。
1枚目の写真と比べていかがでしょうか?
背景が多く入り、ギンリョウソウが咲いている環境のわかる写真になりましたよね。
しかも背景の円形ボケがキレイです。
広角レンズでも被写体に寄ることで、ボケを出すことは可能なんですよ。
続いて、超広角レンズの上手な使い方を少しだけご紹介。
まずは下の写真をご覧ください。
木造駅舎の駅名板を撮影したくて、少し下から仰いで16mmで撮影したものです。
これはこれで良いのかもしれませんが、広角レンズで下から仰いで撮影すると、駅名板に歪みが出てしまいます。
ここで目線を変えて、駅名板の高さからハイアングルで撮影したのが下の写真です。
14mmで撮影していますが、歪みはなく思い通りの写真に仕上げることができました。
このように超広角レンズでは、撮りたい被写体の目線にカメラ位置を合わせることも重要となってきます。
今回使用したX-T1はチルト式液晶なので、ハイアングルやローアングル撮影がとても快適に行えます。
最後に、このXF10-24/4 OISで撮影しましたその他の写真をご覧いただければと思います。
兵庫県新温泉町 猿壺の滝。 20mmで撮影。
兵庫県新温泉町 シワガラの滝。10mmで撮影。
?岐阜県中津川市 仙樽の滝。 10mmで撮影。
また今回も長々と書いてしまいましたが、最後までお付き合いありがとうございました。
3回にわたり、フジXシリーズ用レンズを紹介してきましたが、この3本(XF16-55/2.8、XF50-140/2.8、XF10-24/4)があれば、素晴らしい作品が撮れること間違いなしです。
もちろん少し高価で重量も重たくなりますが、それだけの仕事はしてくれます。
X-T1をお持ちの方、これからX-T1を購入しようか検討中の方、この3本のレンズは絶対オススメですよ~。
次回はニコン製品の使用レビューを書く予定です!
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで