こんにちは。 カメラ担当の池田です。
本日6月26日発売、オリンパスの新製品レンズの使用レビュー第2弾です。
今回ご紹介する機種はM.ZUIKO ED 7-14/2.8 PROです。
このレンズは、オリンパスPROシリーズの超広角ズームレンズで、35mm換算で14mmから28mm相当になります。ズーム全域でF2.8を実現しています。もちろんPROシリーズに共通する防塵・防滴性能となっています。今回もOM-D E-M1に装着して撮影してきました。
写真とともにこのレンズの魅力に迫ってみたいと思います。
まずは描写力のテストから。
絞りは開放F値2.8、 焦点距離は7mmで撮影してみました。
開放F値付近では描写があまくなるのが今までの定説ですが、最近のレンズは開放からヌケの良い写真を撮ることができます。
このレンズもまさにそうです。
7mmで撮影していますが、周辺の歪みや流れも少なく解像力も十分です。
DSA(大偏肉両面非球面)レンズやスーパーED(特殊低分散)レンズなどの特殊レンズを贅沢に使用しているからこそ、素晴らしい解像力を実現しているのでしょう。
またこの写真は逆光で撮影していますが、大きなゴーストやフレアは発生していません。「ZEROコーティング」というゴーストやフレアの発生を抑えたコーティングが施されているのです。
次は14mm、F9で撮影した写真をご覧ください。
?絞りF8付近は一般的にもっとも解像力が良いと言われています。
中心近くにある列車の部分を拡大してみます。
これだけ拡大しても、これだけの画質。やっぱり写真はレンズが命ですね~。
そして、上でも少し触れました逆光性能。
11mm、F8で撮影。
太陽の位置はほぼ真上にある状態で、太陽をギリギリのところでカットしてフレーミング。
結果としては、中心付近にゴーストが出ています。
そしてもう1枚。
同じところで少しだけフレーミングを変えて撮影。
ゴーストの量がかなり少なくなりました。
わずかなフレーミングの違いで、ゴーストの出かたが変わってくるようです。
画角の広いレンズですので、わざと太陽を構図の中に入れ、ゴーストも作品の一部にするのもおもしろいかもしれません。
次のテストは近接撮影。
最短撮影距離が20cmと近寄って撮影できるのも、このレンズの魅力です。
下の写真は7mm、F2.8で撮影したものです。
?撮影距離は最短撮影距離あたりで、公園に咲く花を見上げて撮影しました。?
広角レンズでの近接撮影(広角マクロ)はマクロレンズとは違い、花の咲いている状況がわかる写真となります。
近接撮影でなくても超広角レンズは撮りたいものに近づくことで、遠近感を出すことができ、インパクトのある写真にすることができます。
下の写真がその遠近感を意識して撮影したものです。
8mm F2.8で撮影。
神戸の夜景です。手前のライトをポイントにして、奥行き感を出してみました。
11mm F2.8で撮影。これも神戸の夜景です。
神戸らしいお洒落なポストに近寄って、背景にはポートタワーを入れて撮影してみました。
上の2枚の写真は広角ならではの写真です。標準レンズや望遠レンズではこんな表現はできないですからね。
最後にこのM.ZUIKO7-14/2.8PROで撮影した画像をご覧ください。
7mm F11で撮影。
私お気に入りの兵庫県の猿壺の滝です。
撮影してモニターで確認すると、何かもの足りない・・・。
そこ1歩前に出て撮影した写真がこれです。
同じ7mm F11で撮影していますが、滝の流れが大きくなり迫力が出ました。超広角レンズは1歩前へ出るだけでこんなに変わるんですね。
7mm F2.8で撮影。
6月4日に梅田茶屋町で開催されたキャンドルナイトです。
見上げて撮影すると、写真のようにデフォルメ効果でまっすぐのものが歪んで写ります。
歪みをなくすには、下の写真のようにカメラの位置を被写体と同じレベル(目線)にすることでまっすぐ写すことができます。
11mm F2.8で撮影。
縦の線が真っすぐになりましたよね。
デフォルメ効果が嫌いな方は目線に注意して撮影してみてください。
14mm F2.8で撮影。
この写真もデフォルメ効果が出ないように注意して撮影してます。
それとF2.8という明るさのおかげで、この暗い状況でも手持ち撮影が可能でした。
12mm F2.8で撮影。
これも手持ち撮影です。拡大してもブレてませんよ(笑)
オリンパスのボディ内手ブレ補正機能は強力ですから、明るいレンズとの組み合わせなら無敵ですね。
ここからは写真と撮影データだけで一気に写真をご紹介します。
13mm F8で撮影。 北条鉄道にて。
11mm F5で撮影。 北条鉄道 長(おさ)駅にて。
7mm F5.6で撮影。 兵庫県新温泉町にて。
11mm F2.8で撮影。 神戸にて。
以上、今回も長々と書いてしまいましたが、
このレンズを使用して感じたことは、描写力が抜群であること!
とにかくヌケの良い、クリアな画質が得られます。同じシーンを私の私物であるキヤノンのレンズでも撮影しましたが、正直なところオリンパスの方がキレイでした。
やはり「PRO」と名前を付けているだけのことはあります!
操作性も抜群でオートフォーカスとマニュアルフォーカスの切り替えが、レンズ側でワンタッチで行えます。これもありがたい機能です。
注意する点としましては、レンズ前玉が球面になっていますので、フィルターが取り付けできません。
このレンズの登場で、高画質のPROレンズが超広角から望遠まで3本揃うことになり、F2.8ですべてつながります。
これでオリンパスユーザーの方も満足できるようになりましたね。
この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで