今回は、リコーから新発売のK-3Ⅱの実写レビューを書かせて頂きます。
まずは、主なスペックを紹介させていただきます。
・有効画素数2435万画素、ローパスフィルターレス
・645Zでも採用されている画像処理エンジン「PRIMEⅢ」搭載
・視野率100%、倍率0.95倍の大きな視野の光学ファインダー
・ローパスセレクター内蔵
・-3EV低輝度対応AEで暗所でのピント合わせが可能
・防塵・防滴・-10℃耐寒動作保証の高強度・高耐久ボディ
などなど、至れり尽くせりなスペックとなっております!
K-3からの変更点としては・・・
・リアル・レゾリュ―ション・システム搭載(以下、RRSで表記させて頂きます)
・GPSログ/電子コンパス内蔵(内蔵ストロボはなくなりました)
・新高速AFアルゴリズム搭載で動体の撮影能力UP
・手ぶれ補正効果が3.5段⇒4.5段にアップ
・流し撮り検知機能を搭載
などなど、進化した点はたくさんある中で、今回はRRSに着目して実写して来ました。
先に、RRSについて説明させて頂きますと、イメージセンサーユニットを1画素ピッチずつ移動させて4回撮影し、1画素ごとにRGBの色情報を取得して合成することで超高精細な画像を生成する技術です。
上記の説明通り、RRSの一番の大敵がカメラぶれ、被写体ぶれなのです!草木が風で揺れ動いてしまう、風景撮影では使えないものなのか、アジサイが見頃の神戸森林植物園で三脚を据えてテストしてきました。因みに、撮影日当日の天候は微風が時々吹くといった、なかなかのRRS日和でした(笑)
まずは近景撮影で1枚目・・・
こちらの写真でRRSとノーマルを比べてみましょう!
違いが、わかりやすいように一部をトリミングしています。
こちらがノーマル撮影の写真です。
ディテール感がアップして解像力は高まっているのですが、よくよく葉先などを見てみると、格子状のノイズの様なものが出てしまっています。
続いて、2枚目は遠景撮影です・・・
こちらの中心部分をトリミングして比べてみました。
まずはノーマル撮影した写真からです。
続いて、RRSで撮影した写真です。
先ほどの近景写真より、ハッキリと違いがみることができます。木目のディテールがしっかり出て精細感がアップしてるのがわかります。
以上の結果から、風景写真でもRRSで撮影は可能と言う結果がでました。ただ、一番効果を発揮するのは静止している物体を撮影してる時であり、風景撮影の際、風などによる少々の揺れであれば、大きな破綻はないものの、トリミングして拡大してみれば格子状のノイズが見えてしまうという結果でした。
通常撮影の写真もいくつか紹介させて頂きます!
カスタムイメージの風景モードで撮影した写真です。やはり、リコーペンタックスさんのグリーンは色が綺麗ですよね。
撮影の途中、急な雨が降ってきたのですが、K-3Ⅱは防塵・防滴なので安心して撮影することが出来ました。
こちらは、カスタムイメージの雅です。落ち着いた色の被写体にはピッタリのカスタムイメージですよね。
最後に、一日カメラを持って撮影で歩き回ったのですが、ボディも軽くて小さいので疲れる事もなく、とり回しも楽でした。また、防滴なので急な雨でも安心して撮影することができました。
K-3からの変更点、GPS搭載やリアル・レゾリュ―ション・システムなどがプラスされて、よりアクティブに行動ができ風景を撮影するのに最高のカメラでした!