ペンタックス D FA MACRO 100mm/F2.8 WR 使用レビュー


今回、紹介させて頂きますレンズはペンタックス D FA MACRO 100/2.8 WR です。



このレンズの主なスペックを紹介させていただきます。

①35mm換算で153mm相当の中望遠レンズ

②8枚羽根の円形絞り

③レンズ先端から被写体まで13cmの距離で等倍撮影が可能

④防滴構造を備えた高品質アルミ合金ボディ

⑤FREE(後群分離型フォーカシング)システム採用

⑥マクロ撮影に便利なクイックシフト・フォーカス機構

⑦前玉に施された汚れをはじくSPコ―ティング

③、⑤、⑥について少し説明させて頂きますと・・・

③50mmマクロレンズよりワーキングディスタンスが長く、レンズの先端から13cmの距離で等倍撮影が出来る仕様になっております。

⑤FREEシステムとはピント合わせの際、レンズの後群を動かさず、前群だけを移動させるシステムの事をいいます。インナーフォーカスと比べて収差変動が少なく撮影距離による性能変化が少なく、近距離から遠距離まで優れた描写性能を発揮します。?

⑥AF合焦後にピントリングを回すとボディのフォーカススイッチを切り替えることなくMFに切り替わる機能の事です。ピントがシビアなマクロ撮影ではクイックシフト・フォーカスは有難い機能ですよね。

実際に、神戸森林植物園で撮影してきた写真をご覧ください!

こちらが最短撮影距離で撮影した写真になります。この写り方はマクロレンズにしか出来ない表現ですよね。


ペンタックス50mmマクロより、ワーキングディスタンスが長く距離をとる事が出来るので、余裕をもった撮影ができます。

続いては、開放のF2.8、F5.6、F11で比較実写してみました。

こちらの写真が、開放F2.8の写真です。色ノリがよく、開放とは思えない程、ピント面はシャープに描写されています。

こちらが、F5.6の写真になります。F2.8と比較してシャープ差が増して、バックのボケも程良い感じです。被写界深度も浅過ぎず写真として一番、ベストな絞り値だと思います。

?こちらが、F11の写真です。ここまで絞ると少々、ボケが騒がしい感じがしますが、とろけるようなボケ方をしますので嫌みのない感じの写真になります。

日光が当たり明暗差の激しいこの場面でも、白トビすることなく粘ってくれます。

マクロレンズなら2mm程の小さな昆虫も、こんなに大きく撮影することができます。

前ボケも非常に綺麗ですよね!被写界深度の浅いマクロレンズだからできる、表現方法です。

今回、実写させてもらいまして感じたことは、色ノリがいい!そして、開放F2.8から解像力が高く、ピントが合ってる面はシャープに表現してくれます。

それだけでなく、こちらのレンズD FAの表記のとおり、35mmフルサイズセンサーをカバーするイメージサークルをもったレンズなんです。今年のCP+でリコーペンタックスのフルサイズ機が出品されたのは記憶に新しいですよね。フルサイズ機でこのレンズを使ってみたい!っという方はフルサイズ機、発売前に手に入れてみては、いかがでしょうか。