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ペンタックス 645Z 使用レビュー

こんにちは。 カメラ担当の池田です。

ようやく使用することができました、ペンタックス645Z!

645Z 外観①

フィルム時代、ペンタックス645Nを愛用していた私にとって、このカメラはぜひとも使ってみたかったカメラです。

センサーサイズの大きい中判デジタル一眼の約5000万画素の実力はどれほどの実力なのか。645Zの発表会で目にした素晴らしい画質を体験したい。ずっとそんな思いでいました。
ようやく願いが叶い、645Zを持って撮影に行ってきましたので、今回はその使用レビューを書いてみたいと思います。

まずはスペックのご紹介から・・・

①35ミリ判フルサイズ機の約1.7倍の大きさ43.8×32.8mmの大型センサー。

②有効画素数 約5140万画素のローパスフィルターレス設計。

③大型センサーだからできる最高ISO感度204800。

④回折現象などを補正するレンズ補正機能搭載。

⑤約103万ドットのチルト式液晶モニター。

⑥防塵・防滴構造と-10℃の耐寒動作保証。

他にもご紹介したい機能はあるのですが、長くなってしまいますので、これぐらいにしておきます(笑)

 

早速実写レビューと行きたいのですが、その前に・・・。

まずはカメラの大きさをご覧ください。

IMG_4729

左は私の私物キヤノンEOS7D+EF24-105/4Lで、そして右がペンタックス645Z+HD DA645 28-45/4.5WR SRです。

さすがは中判デジタル一眼! とても大きくて重たいです。EOS7Dもそれなりの大きさなのですが、横に並べますとコンパクトに感じます。

でもただ単に大きい訳ではありません。大きさに比例して驚異の画質を手にすることができます。その画質は後ほど・・・。

 

操作性についても少し書いておきます。

645Zの液晶モニターはチルト式になっており、見上げる構図などのローアングル撮影時にとても重宝します。

645Z外観③

645Z 外観④

今回の撮影では、ほとんど液晶を見ながらのライブビュー撮影でした。

その理由は二つあります。

その一つは、ファインダーを見ながらのオートフォーカスは位相差AFで暗いシーンにも強く、ピント合わせはとても速いのが魅力ですが、ピント精度という点ではライブビュー時のコントラストAFのほうが上なのです。

そしてもう一つはオートフォーカスエリアの問題。ファインダーを見ての撮影では、27点の測距点があるものの画面中央に集中しており、中央付近から離れた所にピントを合わせる場合は少し不便です。

しかしライブビュー撮影では、画面のかなり広い部分でピント合わせができるため、とても快適に撮影できます。さらには画面を拡大してマニュアルでピントを合わせることもできますので便利です。

 

また、この日は小雨模様でしたが、防塵・防滴仕様でしたので安心して撮影できました。

 

それでは実写レビューと行きましょう!

まずは兵庫県氷ノ山林道で撮影した写真です。

645Z 28-45 F22①

HD DA28-45/4.5WR F22 ISO200で撮影。

驚異の画質を確認するため、幹の部分を拡大します。

645Z 28-45 F22①拡大

ブナの木肌、苔の質感が見事に描写されています。

恐るべし5000万画素!

 

もう1枚ブナの写真。

645Z 55 F22

DA55/2.8 F22 ISO200で撮影。

画面中央付近を拡大します。

645Z 55 F22拡大

枝や葉を見てください! 素晴らしい質感描写です。

 

続いては氷ノ山スキー場近くに咲いていたアジサイ。

645Z 28-45 F22 ISO400

HD DA28-45/4.5WR F22 ISO400で撮影。

この写真も左側のアジサイを拡大してみます。

645Z 28-45 F22 ISO400拡大

なんと、アジサイの花びらに虫が! しっかり描写されていました。
写真を撮る時にはまったく気づきませんでした(笑)
描写力はこの3枚の写真だけで十分おわかりいただけたと思います。

ここでレンズ補正の一つ回折補正の効果についてテストしてみましたので、その写真をご覧いただきたいと思います。

回折補正とは、絞りこんで撮影した場合、光の回折により画像の鮮明度が落ちる回折現象を補正する機能のことです。

まずは回折補正なしの写真をご覧ください。

645Z 28-45 F32 回折補正なし ISO100

HD DA28-45/4.5WR F32 ISO100で撮影。

流れの中心付近を拡大してみます。

645Z 28-45 F32 回折補正なし ISO100拡大

ここまで拡大しての話ですが、若干シャープ感に欠けています。

次は回折補正ありで撮影した写真です。撮影データは同じです。

645Z 28-45 F32 回折補正あり ISO100

この写真も同じ部分を拡大。

645Z 28-45 F32 回折補正あり ISO100拡大

少しわかりにくいかもしれませんが、補正ありの方がシャープに描写されています。

645Z発表会の時に、あるプロの写真家の方が1~1.5段の効果があると言っておられました。確かにそれくらいの効果があるように思います。
風景写真では手前から奥までピントを合わせるために絞りこむことも多く、この回折補正はありがたい機能なのです。

 

以上、ここまで645Zの一番の魅力である描写力について書いてきましたが、今回は高感度撮影のテストをすることができませんでした。しかし最高ISO感度が204800であるということを考えると、キヤノンやニコンのフルサイズ機よりはるかに高感度撮影に強いはずです。

実際に発表会での某社フルサイズ機との比較写真を見た時、雲泥の差があると感じました。さすがセンサーが大きいだけのことはありますね。

 

最後に645Zで撮影したそのほかの写真をご覧いただければと思います。

645Z 55 F22 ISO100

DA55/1.8 F22 ISO100 兵庫県猿尾滝

 

645Z 28-45 F22 IS0100

HD DA28-45/4.5WR F22 ISO100 兵庫県猿尾滝

 

645Z 28-45 F22②

HD DA28-45/4.5WR F22 ISO100 兵庫県氷ノ山登山道

 

645Z 28-45 F22③

HD DA28-45/4.5WR F22 ISO100 兵庫県 但馬高原植物園

 

この記事に関するお問い合わせは・・・カメラ担当 池田まで

 

 

 

 

 

 

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