【中古の小ネタ】バルサム切れ?、バル切れ??

さてさて、中古の小ネタを・・・
「バルサム切れ」「バル切れ」
これはカメラ好きの方は一度ならずも耳にした、目にした事のある言葉と思います。
ってかそもそも「バルサム」って何よ??

それは、「レンズを貼り合わせる接着剤」の事。

何でバルサムって言うの?

昔は、「カナダバルサム」という樹液(松脂の様なもの)を使ってレンズを貼り合わせていたのですが、淡黄色に着色が発生し、経年劣化によってその程度が進行すること・耐候性がやや劣ることなどから、最近は光硬化型などの強力かつ変質しにくい合成接着剤になっておりまして、言葉だけが生き残っているのです。

その接着がはがれた状態が、「バルサム切れ」「バル切れ」と言います。

このバルサム切れ、レンズや接着剤によって出方が変わるので、今日は分かりやすい例を紹介します


一見綺麗なこのレンズですが、角度を変えると・・・


んんん!?何か変色が・・・
レンズの淵に黄色く色がついているのが分かると思いますが、これが「バルサム切れ」「バル切れ」の代表的症状です。


・・・これは盛大に出ておりますねえ・・・まるで油をたらしたみたい

この様な状態以外にも、筋の走った様な状態、クモリ様のもの様々ございますが、

共通するのは、
「写りに悪影響を及ぼす可能性がある」という点、でも

なんで写りが悪くなるの?

この症状、最近の接着剤張り合わせレンズですと「熱硬化型」「紫外線硬化型」など接着剤使用が多いようですので、急激な温度、湿度変化の有る所での保管を避ける、適度に動かすのが最適かと・・・

ナニワグループのオンラインショップでは、「バルサム切れ」状態の商品については、事前の点検で「商品状態」に記載していますのでご安心してご購入ください。

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