レンズグルメ【ニコンオートニッコール55/3.5マイクロ】
今日から、折を見てちょいと趣味的なものを載せて行こうかという事で、まえだの思いつきネタ
レンズグルメ
一発目は、オートニッコール55/3.5マイクロ!
のっけからクラシカルなレンズですが、まずは写りから
(画像クリックで拡大します)
ぬぬぬ…芯のシャープさととろける様なボケ。よく「ニッコールは硬い」と言われますがなかなかどうしてええ具合の写り。
このコの元となったS型時代の名レンズ、マイクロニッコール5cm F3.5ですが・・・元を辿ると官民合同で産まれた凄いコ。開発、設計に当たられたのが日本光学を代表する脇本氏、東氏。依頼主は東京大学小穴教授…古くから写真を趣味にされている方にはアサヒカメラのカメラ診断ドクターとして、また小穴式フォーカシングルーペでもお馴染みの方。
その依頼が漢字をマイクロフィルム上に残すという当時としてはかなりな技術力を求められるものでしたが、見事なしえ「日本光学」の技術力を知らしめたとか。
その後、撮影倍率を半倍に抑え、オート絞り機構を搭載したのがこのコ。その解像度は・・・
(画像クリックで拡大します)
半倍いっぱいいっぱいで行ってみましたが・・・印刷のドットまでしっかり見える!!いやはや・・・半世紀前のレンズとは思えない解像度の高さ!
漢字・・・確かにアルファベットと比較すると非常に複雑怪奇な文字なうえに「トメ、ハネ、ハライ」と非常に微細で、万年筆も国産品は昔から「トメ、ハネ、ハライ」の筆記にかなり苦心した結果、世界から高く評価されるペンに育った様に、そういう点ではまさに「漢字文化と世界最高峰の精密機械技術」が産み、育てたと言っても過言でないもの。
こんな調子で今後もゆるゆる折を見て「レンズグルメ」やっていきたいと思います。
どうぞ宜しくお付き合いの程を・・・
神戸元町店 まえだ