【作例付き】ニコンAF-S58/1.4G使用レビュー【レンズグルメ番外編】

さてさて、今年度カメラグランプリを受賞しましたDfですが、同時にレンズ部門で受賞しましたのが「AF-S58/1.4G」

内容たるや夜間撮影向けに開発されたノクトニッコールの再来と言われるまでにサジタルフレアの抑制、ナノクリスタルコートを活かしたヌケの良さと凄まじい内容なのですが・・・

「正直どれほどの差が出るのか分からない」「何で50/1.4と比べてこんな高いん??」という意見もちらほら。

という事でテストしてみました!

比較対象は・・・

AF-S50/1.4G!!

撮影使用機材は全てDf、差が分かりやすいように絞りは全て開放F1.4で撮影しました。

まずは通常の夜間撮影

始めはAFS50/1.4G

シャッター1/400 絞りf1.4 ISO3200

このAFS50/1.4・・・結構写るレンズなんで私も好きな1本ですが、ちょっと分かりづらいので部分拡大を

さすがに光源部のフレアは見られますが、全体にベール状にかかるものは少なく、このあたりはやっぱり解像力を求められる「デジタル世代のレンズ」という所でしょうか

では、58/1.4Gでは・・・

シャッター1/400 絞りf1.4 ISO3200

いや・・・もう「ファインダーのヌケ」が明らかに違います!。これはファインダーを覗いているときから感じましたが、まさに「鮮鋭」。

そして、ノクトニッコールの時にうたわれていた「高めのコントラスト」は少し抑え目ですが肉眼で見たような「知覚的」な描写、いや・・・これはなかなか。


もう一つ、今度はサジタルフレアの出方がどうか?この写真では点光源が殆ど無いので、次の作例でご紹介

まずはAFS50/1.4Gから

シャッター1/500 絞りf1.4 ISO3200

私個人的には少しふわっとした描写が好きなのでこれ、結構イイんですが、やっぱりイルミネーションなど点光源はぼやっとしてしまうのは仕方がないと言いたい所。
ではAFS58/1.4Gなら・・・

点光源がしっかり点で写っている!!これは私も衝撃でした!!わずかに縁の部分にベール状のフレアが残っているのもニクい所です。

このレンズを設計された佐藤氏、ニコンのホームページ内で「ニッコール千夜一夜」というニコンのレンズを題材に設計や、開発話を同じく設計チームの大下氏と共に執筆されておられるのですが、「非常に写真が好きな方」という印象をこのレンズを試してみて私感じました。

やっぱり「ええもんはええ!」というか、Dfも含めて「作り手の顔が見えるものづくり」ってのはええもんです


神戸元町 まえだ