さて、今日はレンズのお話を少々・・・
デジタル一眼レフ本体は一時期程ひんぱんなモデルチェンジや技術的革新は少なくなりましたが、コンスタントに変更が進んでおります。
その裏で、最近急に進んでいるのがそう「レンズのモデルチェンジ」と「新たなモデルの発売」。中でも熱いのが「超望遠ズーム」。
シグマ、タムロンの150-600が大ヒット品とあってとうとうニコンも純正で200-500を送り出したり、キヤノンも16年ぶりの100-400のモデルチェンジととっても熱いジャンルです。
特に撮り鉄さんや飛行機屋さんの間では「神のレンズ」ともう旧来のレンズからの買替、買い増しが進んで、「おお!みんな150-600やん!!」な光景も・・・
私まえだも一時足は洗っていたとはいえ「飛行機屋さん(飛行機撮るのが好きな人々)」、中でも大阪国際空港ホームグラウンドの旅客機派。
通勤時に通称「逆ラン」なってるのを見た日にゃ・・・「何故、出勤日に!」と朝からへこみます。
今年は、今の所「逆ラン」の時は出勤です・・・
で「逆ラン」とは何ぞや?
「逆ラン」これ飛行機屋さん、特に大阪国際空港ホームグラウンド派の間で言われている通常とは逆方向の離着陸を行うケースの事。
空港は設置される際一番考慮されるのは「風向き」、一年通して一番向かい風になる側から離発着出来る様設置されています。それが、逆になる・・・台風接近や前線の通過など「厳しい気象条件」の時だけ使われるというレアケースです。
まえだ、これには昔からひかれます。
この逆側、大阪国際空港を利用された方、実際行かれた方はお分り頂けるかと・・・
「六甲山系が間近」「経路上は住宅密集地帯」とあって通常離陸時でも急上昇、急旋回をするのですが、これが進入となると「新大阪駅上空で旋回、海側に抜けて西宮付近まで来て旋回し更に六甲山系ギリギリを急旋回でかすめつつ一気に高度を落として着陸・・・更に大阪国際空港は騒音規定も厳しく、台風や前線接近時などよっぽど通常の大阪市内側からの進入が難しい時以外は行われない「非常にレアで難しい離着陸」(その回数は年1%弱とか・・・。)
その進入条件の厳しさから「着陸復行(ゴーアラウンド)」になる事も。まえだも過去何度か目撃しております。
とまあ、前置きは長くなりましたが150-600の話に戻りまして、このような超望遠ズームが出て来るとファインダ覗いた際に広がる光景は別世界と言っていいくらいの引き付けなのですが、そこで出てくる欲は・・・
「もっと伸ばしたい!!」
そこでテレコンバーターの出番となるのですが、純正のテレコンバーターは純正のみ対応!その中でも装着可能レンズが限られると制限が多いもの。
そこで社外品テレコンとなるのですが・・・「開放F値が5.6どころかF8よりも暗くなってAFが効かない、それ以上に対応が純正レンズだけなので、正常に認識しない場合も」というかなり厳しい使用条件がついて回ります。
「それでも使いたい!!・・・でもテレコン組むと画質が落ちると聞くけど」そんな所、今回ちょっと試してみました。
場所は先程から出ている大阪国際空港で離陸を撮ってみました。
使用レンズはタムロンSP150-600/5-6.3DiVCUSD、カメラはいつものニコンDfです
まずは600mm側テレコンはケンコーテレプラス2DGX×使用、焦点距離1200mmの状態から
周辺部光量落ちもですが、気持ち甘いかなあ?という感じです。もちろん気象条件で変わる要素もありますが、でもこれだけ引っ張れれば上々かと・・・MFな上にフォーカスエイドもVCも効きませんのでマット面でピント合わせながらという、まえだかつて旅客機を追い回していた高校時代の
「ニコンF3HPにMD-4組んでレンズはAIED50-300/4.5S、全面マットスクリーン気合と根性装備」
を思いだす撮影。
ちなみに、テレコン無しの600mm状態はどうかというと
AFも効く、VCも「流し撮り対応改造済」なのでしっかり使えると、現代の撮影補助の恩恵を存分に得られる撮影が楽しめます。
ただ・・・根本的な被写体との距離はどうにも縮められないのが難点。
さて、冒頭に申しました「純正外の対応」ですが、ケンコーさんの現行テレコンDGXシリーズ、AF中央部F8対応のボディーでもAFは作動しません。
ただ、絞り値などは換算後の値が反映されます・・・MFになるのでちょっと修行が必要ですが、なかなか撮れない世界が楽しめます。
神戸元町 まえだ