さて・・・6月の大トリは大物で
ペンタックス645D!!
発売は2010年ともう6年以上前ですが、登場時はもの凄い衝撃の一台
というのも、当時35mm版以上センサー搭載機と言えばマミヤZDやハッセルH3Dくらいで後はフイルムバックよろしく「デジタルバック交換式」が中心、価格も本体キットのみで軽く100万オーバー(2005年発売のマミヤZDの130万円でも「安い!」と言われたくらい)、記録出来る画像も「RAWのみ」や「JPEGは撮れてもサムネイル程度」とかなり今までの中判カメラと同じ感覚で扱うにはハードルの高い分野でしたが、そんな中、「本体キット市場価格80万円台半ば」で登場した645Dはそれこそ注目の的でした。
この辺り、ニコンD1の登場時も似た感じでしたか。
でも、当所「645 Digital」としてフォトイメージングエキスポで参考出品されたのは2005年で、発売まで約5年と結構時間を要しており、翌年のK100Dで搭載された「本体内手振れ補正機構の645への搭載挑戦と技術的問題から搭載見送り」やHOYAとの合併騒動の中の一時開発凍結と、諸問題の解決から開発再開となかなかにペンタックスも苦労されたのかと。
それだけじっくり作り上げたとあって、「中版デジタル機はプロの、しかもかなり限られた層に」なものから「ペンタックスだけでなく、他メーカーユーザーにもストレス少なく使ってもらえる様に」とK-7など既に展開していたモデルに限りなく近い操作系と、JPEG撮って出しでも充分かつ「35mmフルサイズ機よりも細密かつ高精細な絵が得られる」とプロユースだけでなくハイアマ層にも、何より「ペンタックス中版機ユーザー」に喜びを持って迎えられたかと。
この後後継機の645Zだけでなく、フジフイルムGFX50、ハッセルブラッドX-1といった「35mm版フルサイズ以上のフォーマットセンサー搭載機」という分野の市場拡大につながった所でもこの645D、素晴らしい一台とまえだ思うと共に、多くの技術的課題や会社自体の「吸収合併」という多くの壁を乗り越え生み出したペンタックスさんのご苦労思うと本当に頭が下がります。
この素敵な一台、お値段税込269000円です
神戸元町 まえだ