今日はレンズグルメ番外編
問い さて、このレンズAiでしょうか?改造Aiでしょうか??
っていきなり問いから入りましたが、ニコンFマウントレンズはマウント形状こそ変わらずとも何度かの変化を繰り返しているマウント。
その中でも開放F値簡易設定、通称「カニ爪がちゃがちゃ」から1977年の開放F値自動設定、「Ai方式」への変更は大きな進化でした。
ただ、Ai方式への変更はレンズの絞りリング周りの仕様変更も伴うもので、Ai方式ボディーに合わせる為、旧来のFマウントレンズをAi方式に改造するというサービスがニコンで行われた結果「改造Aiレンズ」通称「Ai改」が生まれました。
答えですが、上のレンズはAiレンズ。
特にAiレンズとニューニッコールからの「改造Aiレンズ」はデザインも似ており見分けがつきにくいのですが、簡単に見分ける点があります。
それが、この部分
小さい写真で見にくくてゴメンナサイ・・・
丸部分の突起、これの有無でAiかAi改かの判別が出来ます。この突起があればAiレンズ、ちなみにニューニッコールのマウント部分はこちら
これまた小さい写真でゴメンナサイ・・・
先程有った突起が有りません。
この突起は「開放F値連動ガイド」FEやF2フォトミックAなど初期Ai機では関係の無い機構だったのですが、今後を見据えて設けられた部分。意味を持ったのは1982年登場のニコンFGにプログラムモードが搭載されてから。
そして、プログラムモードが登場した後にAi-s方式というプログラムモードをより活用出来るマウントに変更されたのですが、また後日のご紹介で・・・
あっ、オートニッコールからのAi改造はこんな感じです
・・・もう外観でばっちり分かります。
でも、まえだこちらの金属質バチバチデザインの方が好き。
後、このAi改造純正改造とそうでない改造も有りまして、非純正改造の見分け方はレンズの絞り値が大小2つの数値になっているかそうでないか。
非純正改造は、「マウントのはかまの部分を削る!」なる荒業も有ったとか
レンズぐるめ、時々はこんな感じで「ニッコール」ネタも織り交ぜていきたいと思いますです、はい。
神戸元町 まえだ