今日は久々にペンタックス機をご紹介
ペンタックスK-3!!
昨今はやりの「ローパスフィルターレス機」、ローパスフィルターを外すと画質が良くなると言いますが、じゃあ何で入っているのか?外すと何か問題が有るのか??
その辺りを今日ご紹介のK-3に絡めてちょいと脱線・・・
デジタルカメラの撮像素子、CCDやCMOSは数千万の画素が等間隔に配列されたもので、その等間隔に配列されている点から「規則的に等間隔で配列されたもの」を撮影すると素子どうしが干渉して縞模様(波打った様な模様の時も)
よくいう「モアレ」が出てしまうのです。
そのモアレを除去するのが「ローパスフィルター」なのですが、除去する方法というのがいささか難物でして・・・
平たく言うと「等間隔に配列された被写体像」を、撮像素子の前で少しぼかして解像度を落としてモアレを発生しにくくするそうで・・・。
偽色の除去も同様に少しぼやかす事で目立ちにくくするそうです。
よく自然の風景に「ローパスレス機」が向いていると言われるのもその点から。「等間隔に配列されたもの」というのが殆ど人工物にしか存在しないってのもあります。
ちなみにフイルムは「感光粒子自体が不等間隔配列」のものなのでフイルム上でのモアレ発生はしないそうです。
撮像素子の話に戻りますと、RGB3層に素子を重ねたシグマの「フォビオンセンサー」や等間隔配列でないフジの「X-トランスCMOS」といった撮像素子自体でローパスフィルターを廃したものも有りますが、多くの機種のセンサーが等間隔配列。
ニコンD800EやK-3の先代モデルK-5ⅡSの様に「モアレ、偽色発生致し方無し!解像度を上げる為なら!!」とローパスフィルターを外したものも有りますが、今日紹介のK-3は・・・
「ローパスフィルターはあえてぼかしてモアレ、偽色を抑えていた・・・ならばフィルター無しでセンサーをほんの少し動かして解像度落とせば良ひではないの?」
と「ローパスセレクター」なる技術を投入して来たのがK-3
モアレを抑えたい時だけ機能を働かせる、解像度にこだわる時には切っておく!
なかなか一粒で二度おいしいカメラです。
お値段は税込91800円ですです。
神戸元町 まえだ