気になる「ラメカ」 ~シグネット40~

こんにちは、カメラのナニワ梅田2号店の平田と申します。 前もって申します。長文です。 当店は中古カメラ店なんですが、中古の中でも時代の流れに大きく逆行 した品揃えをしております。一部デジタルカメラ(4月28日現在ライカ製 のみ)も扱っておりますが、それ以外はすべてフィルムカメラで、それも 中大判と海外製のカメラのみというマニアックな品揃えです。 こう書くとライトな方には入りにくい店のような印象をお持ちになるかも しれませんが、まったくそんなことはありません。 と、言いますか…、大きな声では言えないんですけど、ワタクシ自身この 辺のカメラはあんまりよくわかっていません。 キャー、言っちゃった! 社長ーっ!クビにしないでねー!! だから「これからフィルムのカメラをはじめてみたい」という方や「デジタルは 飽きちゃった」、「フィルムカメラのほうがかわいい」なんて思っている方に きていただければ、ワタクシとちょうどお話のレヴェルが合うのではないかと 思いますので、ぜひぜひご来店ください。ちなみにワタクシ写真一般に関する 知識はあるほうだと思っていますので(カメラ屋だから当たり前?)、その点は ご安心ください。 と言っても、中古カメラ店ってなんだか胡散臭いおっさんの店員が、「ライカって いうのはなあ…云々」「やっぱりレンズはツアイスが…云々」などと言って ビギナーには入りづらいディープな空間が広がってるんじゃないのと思われ るのではないでしょうか。なので、「そんなことありませんよ、オールウェルカム ですよ」ということをアピールして売り上げを上げるためにたくさんの方にご来店 いただけるようにと、この企画を考えました。 内容はワタクシ平田が店の在庫の中から気になったカメラを選び、実際に撮影し、 その写真を見ていただこうという、至極安易なものです。安易ですみません。 その記念すべき第1回目(2回目はないかも)はこちらのカメラ ジャジャーン コダックシグネット40というカメラです。 これは結構古くて60年くらい前のものらしいですが、それ以上の薀蓄や使い方は ネットにも載っているのでそちらをご覧ください。今はネットでたいていのことは 調べられますからね。便利な時代になりました。 さて肝心のカメラのほうはと言えば、パッと見た感じメタリックな輝きが魅惑的。 でも今の小さなデジカメに比べて大きめのボディには大した機能は詰まっていま せん。 ピント:手動 フィルム巻き上げ:手動 露出:カン         です。 さらにフィルムを巻き上げるだけでは次の撮影はできず、シャッターチャージなる ものもしなければなりませぬ(レバーを引っ張るだけですが)。 でもそんなに難しくありません。昔の人はみんなこうして撮ってたんです。 もちろんお買い上げの際には使い方をレクチャーいたします。 それらのハードルを乗り越えて撮れる写真も別に芸術的だったりはしません。が、 それらを乗り越えてまあまあの写真が撮れただけで、デジカメの写真にはない 喜びはあります。もちろん撮る人が撮れば芸術写真も可能です。 一部モザイクがかかっていますが気にしない、気にしない さて悪口ばっかり言っていますが、60年前のカメラとは思えないくらいシャープに 写りますし、逆光の写真でもフレアーもなく、また影の部分も真っ黒にならずに写って いるのは「さすが、フィルム!」というところでしょうか。そして何と言ってもこの 前近代的な存在感(全然フォローになってないぞ)が、ごくごく一部の人の所有欲を そそります。ワタクシもこのカメラのデザインの「他にはない感」に惹かれて第1回目に 選んだのであります。 ピント調整のリングの動きがちょっとチープさを醸し出していますが、それ以外の 動きは良好。価格はワタクシ平田の使い方レクチャー込みで16,800円とフィルム カメラビギナーにも大変お求めやすい価格も魅力!ちなみにレクチャーなしでも 同価格です。 気になる方はぜひカメラのナニワ梅田2号店へ、カモ~ン! ところでタイトルの「ラメカ」はカメラを逆さから読んだだけです。ワタクシ何でも 逆さから読んでみるのがくせなのです。まあ時代に逆行するカメラっちゅうことで 逆さにしてみた、ということにしときます。 ではでは、またまた。