【レビュー】ニコン AF-S DX 10-24mm f/3.5-4.5G ED 使用レビュー

にこんにちは。
サラリーマン歴20年目に突入した平田です。


さて、今回のブログはニコンのレンズの使用レビューです。

「ワタクシのブログ」ファンの方は「突然どうしたの?」と

思われるかもしれませんが、それがサラリーマン的事情と

いうやつです。


今回使ってみましたのは


ニコン AF-S DX 10-24mm f/3.5-4.5G ED というレンズ。


APS-Cサイズ用のレンズで35mm換算15-36mmの超広角

ズームです。ニコンというのは不思議なメーカーで、ほぼ同じ

ようなスペックでAF-S DX Zoom-Nikkor 12-24mm f/4G IF-ED

というレンズもあります。こちらのレンズはズームによって明るさが

変わらないという、使いみちによってはメリットになる部分も

ありますが、ワイド側が2mm狭く、最短撮影距離も長く、そして

さらに希望小売価格が5万円も高いという、スペックだけ見た

ときに「こっちを選ぶ人いるの?」的なレンズです。きっと画質が

いいんでしょうね。


というわけで、そっちを選ばなかったワタクシはD7000に

AF-S DX 10-24mm f/3.5-4.5G EDをつけて、岐阜県関市と

郡上市に行ってきました。


まず最初に向かったのは関市板取(旧板取村)。その地名を

聞くと、詳しい人ならアジサイを撮りに行ったのかと思われる

かもしれませんが、ワタクシは花見るだけに3時間もかけて

出かけたりしません。この日一番の目的地はこちら

10mm F8(1/60) ISO200 トリミングあり

鮎やさんです(レンズのレビューはどうなったの?)。まだ
どこも見ていないのにいきなりの昼ごはんです。ワタクシたちは

予約なしで行きましたが、予約していけばこんな川床チックな
場所で鮎料理をいただけます。

以下の画像表記ないものは撮影モード:絞り優先 RAWデータをLightroomで現像 10mm F5.6(1/30) ISO100

ワタクシたちは昼ごはんにはまだ早い時間に到着したので、
ラッキーなことに席が空いておりこちらに案内されました。


こういった狭い場所でも10mm(35mm換算15mm)の画角がモノを言います。


鮎や定食と塩焼きを食べたあと(塩焼きはもちろん甘露煮がおいしかったです)、
清流板取川に沿って上流に向かいます。

18mm F8 -1(1/1000) ISO200

10mm F8 -1(1/1000) ISO200

板取川に限らず川の上流域では、上の写真のような蛇行が見られます。
こういった光景は18mm(35mm換算で27mm)程度のレンズでは意外と全容を収めることができないことが多いのですが、このレンズであれば余裕でカバーできます。
それだけ作画のバリエーションが広がるということです。

17mm F9 -0.7(1/160) ISO200

名前に「清流」という言葉を冠せられた川は全国にいくつかありますが、正直なところ
名前倒れだと感じさせられることもしばしばです。
しかし板取川はかなり上級の清流だと思います。


そしてようやく到着したのは「21世紀の森公園」という名のお役所臭が漂うネーミングのスポット。森の入り口にはアジサイがたくさん咲いておりました。
焦点距離の短いレンズはボケにくいといわれますが、絞りを開放に、ピント位置を最短撮影距離付近で撮影すれば背景をボカすこともできます。

10mm F4.5 (1/500) ISO200

広角レンズは、上の写真のようにポイントになるものを手前に配置し、且つポイントにググッと寄って撮影すると迫力のある写真になります。

周辺部が放射状に流れているのが少し気になりますが、この画角なら許容できる範囲かと思います。
しかし今回のターゲットはアジサイではなく、そこから5分ほど杉林を奥に入ったところにあります。

16mm F8 (1/15)ISO400

これは株杉と呼ばれるもので、なぜこのような形になったのかは、
ここに書くのがめんどくさいので各自ネットで調べてください。

10mm F8 +1(1/125) ISO400

この写真では画面右下にゴーストが出ていますが、このような状況であれば、
上の木の枝で直射光を弱めることでゴーストを防ぐことは可能です。

超広角レンズでは、より遠近感が強まりますので、見上げて撮影するとこの写真のように根元部分を強調して撮影できます。

10mm F8 (1/30)ISO400

24mm F8 -1.3(1/60) ISO400

18mm F8 -0.7(1/13) ISO400

24mm F8 -1.3(1/20) ISO400

ワタクシの脳内スケジュールでは、雨が降って霧が出てという状況の中で株杉を撮影するはずだったのですが、この日はあいにくの(?)ド晴天。
でもなかなかの迫力があり撮影スポットとしてコチラおすすめです。


その後温泉(神明温泉というところで、ぬるいお湯が好きな方には超おすすめです)に立ち寄り、つづいて郡上市を目指します。

郡上市と聞いて「郡上八幡へ行ったのでしょ」と思われた方…

「チッ・チッ・チッ・ワタクシそんなにベタではありません」

向かったのは大滝鍾乳洞です。
日本人を鍾乳洞好きとそうでもない人の半分ずつに分けると、ワタクシは間違いなく鍾乳洞好きの方に入りますが、今回ここに来たのは純粋に洞窟を見たいというのだけではなく、これに乗りたかったのです。

12mm F8 -1(1/40) ISO200

鍾乳洞の入り口は少し高いところにあり、そこまでこの手作り感満載のケーブルカーで連れて行ってもらえます。
一見不安な気持ちになりますが、乗ってみたら意外にしっかりしていて、

「これから鍾乳洞に入るぞ!気分」を盛り上げてくれます。


さて本題に戻ります。


突然ですが、ワタクシ

「D7000とAF-S DX 10-24mm f/3.5-4.5G EDのセットを鍾乳洞カメラに認定します!」


鍾乳洞カメラというカテゴリーがあるのかどうか知りませんが(多分ない)、このセット、鍾乳洞の写真を撮るにはなかなかのものです。

狭い洞内で超広角の画角がモノをいうのはもちろんのことですが、D7000のオートホワイトバランスがかなり頑張ってくれたこと、そしてISO6400撮影時のノイズの少なさにビックリしました。フルサイズいらないんじゃないのというくらいです(もはやレンズのレビューじゃなくなってますね)。
今のカメラはもっとノイズが少ないんでしょうけど、2007年発売のデジタル一眼をいまだに使っているワタクシにはオドロキ美しさでした。


10mm F4.5 -1(1/50) ISO800

10mm F8 (1/15) ISO6400


こんなところを歩きます。

10mm F3.5 (1/10) ISO6400

10mm Mモード F3.5 1/15 ISO6400 ストロボ使用

「最後の写真は何撮りたかったの?」て感じですよね。本当なら洞窟の中としては珍しい滝があり、ワタクシの脳内スケジュールでは上の黒く写っている穴から水がザーザー流れ落ちているはずだったんですが……


ニコンの超広角ズームとしては、先述の12-24mmのほか、フルサイズ機+14-24mmという選択肢もありますが、コストパフォーマンスを考えると、初めての超広角レンズとして、ズバリおすすめです。
また、サイズもそれほど大きくないので、このレンズ1本だけ持って街中のスナップに出かけてみるのも面白そうです。

ワタクシもちょっと広角ズームが欲しくなってしまいました。


それでは、またまた。