マウントアダプターで遊ぼう【第一回:FED インダスター26m 5cm/F2.8】

こんにちは。

いつもは自前のペンタックスでもってレンズのレビューをしてたんですけども、この度マウントアダプター付けてオールドレンズをたしなむ趣味に足をツッコミ始めましたので、第一回レビューを行ってみようかと筆を執った次第。噂によるとこのオールドレンズ沼はえらく深く粘度が高いとお聞きしておりますが私のお財布は大丈夫なのでしょうか。

で、第一回はこちら、【FED インダスター26m 5cm/F2.8】でございます。

自前のフジX-M1に装着してのチャレンジ。アダプターはM39-FXの変換アダプターを装着しております。

旧ソ連のLマウントレンズ、FED-2にくっついてた標準レンズだそうですね、うちの在庫もくっついた状態で入荷しておりますので気になる方は是非どうぞ(ゆる宣伝)

ちなみにこのレンズ、ピントリングにノブ的なものがくっついておりますがとくにロックできるというわけでもなく、指ひっかけるのに便利なノブ、という感じでしたのであしからず。

さて、まずは映りがどんなもんか一枚。


ノスタルジーな感じでばしゃっと。

あれ…なんか…すごく…いい感じじゃない…?




んん…?なんだこの抜群の描写力…想像以上の表現力に私驚きを隠せません。

ふわ~っとした写りを想定していたのですがこのぱきっとした光と影の表現、わたくし相当好みの部類でございます。ただ、この撮影中ピーキングアシスト機能を付けて撮影してたんですけども、いざPCに取り込んでみてみると、「これ…は…?ピントきてる…のか…?」ってなってるのが幾つかございました、まあ、その、わたくしの腕もあるとは思うんですけども、あの…はい。

色んなレビューを拝見してみると、同じような方もいらっしゃるようなのでそういうレンズなのかな?と思っております、まあ、しかしこの表現力とボケ感を見ればあんまり気にせんでええかな、と思ってしまう。


で、次はボケの比較。左が一番搾ったF22、右が開放のF2.8でございます。


開放のなめらかとろとろふんわりボケ、たまりませんなあ…。色がなんか青っぽいのは、室内で撮った後WBそのままにして撮影していたからです、ほんとすみません(土下座)

丸ボケもきれいに出てるなあ…と思いながら次の一枚なんですけど、

 

ん?なんだこの…なんだこれ?

ちょっとこの右側、草の部分にご注目頂きたいんですけども、(クリックで拡大します)


なんか…ボケの周辺に輪郭線のようなものと、丸ボケの中心に核みたいな点が、なんだこれ。

調べてみると、これは俗に「たまねぎボケ」というらしくレンズを削り出す時に出来る「研磨痕」が原因で起きるものだそうです。んで経年劣化でより顕著にでてくるそうな。

よくよーくみると、先ほど掲載したポストのボケ写真の玉ボケ部分にもこの症状が出ているようでございますね。

正直ポストはあんまり気になりませんが、こちらの草部分ぐらいまで出ちゃうとちょっと気になるかなあ?とは思います。

まあ、条件によって出る出ないがあるようなので、その辺は今後研究していかねばなと思う次第。


ちなみにがっつり太陽入れるとこんな感じでガッツリゴーストが出ました。


最近のレンズは性能いいのであんまりこういうのでませんが、あえてこれを利用して一枚。

奥に光の柱風でわざと入れてみました。「降臨!」って感じになってますかね?そんなイメージ。

オールドレンズはこういう癖で作品作りが出来るのは楽しい部分だと思います。


あとは作例としてモノクロを数枚。クリックで拡大します。


いやあ、合う、あうわこれー。

モノクロの雰囲気とばっちり合います、左は最近入荷したブロニカです、宣伝です。

これも良く見るとたまねぎボケが出てますね、この辺はよくよく測ってみよう。