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マウントアダプターで遊ぼう【第三回:PENTAX SMC-T 55/1.8】

なんだか結構読んでくださってる方が多いようで、なんだかんだで続きました、第三回マウントアダプターで遊ぼう!続けて読んでくださってる皆様ありがとうございます。《第一回/第二回

さて三回目の今回は、お店でも良く問い合わせを受けるオールドレンズ遊びのレギュラー陣、オールドレンズと言えばこれ!最早代名詞と呼んでも過言ではない(過言です)

【PENTAX SMC-T 55/1.8】で遊んで参ります!これはまあ外せない、鉄板も鉄板ではございませんでしょうか。

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今回もボディはX-M1、変換アダプターはM42-FXでございます。

このM42マウントで使用できるレンズって、このペンタックスのタクマーシリーズ以外にも結構あるので、オールドレンズ始めてみようかな~?って人、アダプター選びの最初の一候補にいかがでございましょう?と、私思う次第。この鉄板レンズ55/1.8もございますしね!

今回お店のレンズをお借りしておりますので、レンズの状態としては「クモリ有」となっております。中古カメラ屋で毎回「このクモリってどんくらい影響あんの?」と不安にお思いの皆様も一度ご覧ください。

 

ではまず一枚目、単焦点の醍醐味、開放でのボケ味を確認してみたいと思います。

DSCF4207

ふわーっと広がる様に溶けるボケ、良い、ファーストインプレッション最高でございます、はい今私ハートを鷲掴まれましたよ。開放F1.8でとってもこの描写力、さすがの安定感です。

 

さて、次は色。前回と比べてみようと今回もスタジオ備品の造花を撮影してみました。

DSCF4184

こりゃすごい。

本体の設定もありますが、それにしてもレンズ一つでここまで色の質感が変わるもんなんですなあ。ラーメンに例えると、前回のCarl Zeissはしっとり、コックリ、深く濃厚な豚骨スープ。今回のペンタックスSMCTは、透き通ったクリア淡麗コクうま塩ラーメンって感じがします、え、このたとえ伝わりますかね?うまいこと言おうとしすぎて失敗してますかね?どうですかね?(不安)前回がただ暗いだけじゃない?とかいわない、言わない…。

 

色も見たところでF値を比較してみます。(クリックで拡大します)

DSCF4249

F8

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F1.8

草撮ってるので当たり前っちゃあたり前なんですけど、陽の光の反射で葉がきらっと輝く開放写真、なんとも面白い。

しかしF8に絞った時の草の描写力はさすがといった感じですね、よっ、あんたが大将!と合いの手をいれたくなりましたが、道端でこんなこと言ってると職質待ったなしなので胸の内に秘めます。

ちなみに、今回のレンズも円形絞りではございませんので、F8でボケを入れると六角形にでます。

DSCF4272

F8DSCF4271

F1.8

真ん中の草の塊見て頂けると分かりやすいと思います。

 

後今回はいつも取り忘れる遠景、ちゃんと撮ってきました。単焦点だとつい被写体寄り寄りばっかり撮っちゃうのでいつも忘れてしまいます。あべのの街を一望。絞りはF8です。

DSCF4293

ノスタルジー。別に今のレンズでとってもこういう雰囲気出せるんでしょうが 、やはりオールドレンズだからこその味であるとも思いたい、いい懐古感。

第三回まで続いてるこのアダプタ遊び記事ですが、すべてお店まわり、天王寺駅から徒歩10分以内を範囲に撮影しております。というか下手すりゃお店から10秒の写真もある。毎日見る風景から見たことない絵を取り出せるのが写真のいいとこですね、ああ、こりゃ良いこといったなあ…(台無しです)

 

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おんなじ感じでWBだけ変えて撮るとこんな感じ。このレンズ、開放の描写力も十分すぎる程十分なんですが、それでもやっぱりほんのりふんわりする傾向にあるようなので、色味的には右側のふんわりメルヘン風(露出+1、WB日陰)のほうが合うなあと思いました、あくまで私の感想ですが。

オールドレンズのいいとこは、レンズの癖に合わせて写真を撮る面白さがあるところだと、今回三本レンズ使って思った私。ライブビューだと、変わった癖も画面でそのまま確認できるのでうまくやれば生かすことが出来るんですよね。絵でたとえるなら水彩絵の具を使うのか、油絵の具を使うか、そんくらい違うなあと言う感じがいたします。まあ、そういう癖を無くすために現代のレンズは進化したはずなので、そんなこと言っちゃ元も子もないんですけどね!それはそれ、これは、これ…(微笑み)

 

癖の話で言うともう一つ、このレンズガッツリ逆光で撮影したときこんなゴーストが出ました。

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oh、rainbow

がっつり、二本虹のようなゴーストがでてますね、これはこれでなんかうまい事使えば面白い写真になりそうです。わたくしはこれ撮影し続けて「目が、目がぁ!」ってなったので構図模索は断念しました、後は皆さまに託します…わが生涯一遍も悔いのない時間がないのでもう少し生きたい。

 

さてそんな癖あるオールドレンズ、今回のなんだこれ写真です。下半分にご注目ください。(クリックで拡大します。)

DSCF4218

おお…なんだこれ。

撮影のシチュエーションとしては一枚目の白黒と同じ。ここ、建物と建物の隙間の道になるので太陽が傾くと日が入らなくなるんですけど、丁度向かって左手のビルの窓に太陽が反射して、その反射した光だけが差し込むという非常に現代!みたいなシチュエーションです。で、なんか水面に反射したみたいな光が入った、おまけに座ってる人の頭が水面に映ってるみたいに写ってる。ゴーストとかフレアじゃない、勿論座ってる石も反射するようなやつじゃない、なんだこれ。

レンズの中で像がどうにかどうこうなってこうなるんでしょうが、すみません調べても原因がわからず終いです、ご回答お待ちしております(深々)

 

さて、ここまでご覧いただきまして最後に、皆様「ウスクモリ」気になりました?言われてよく見りゃ…ってものもありましょうが、正直、あんまりわからんのではないかと思います。逆光気味で撮影してもこんな感じ。

DSCF4330

こればっかりは撮ってみないと 何とも言えませんが、よっっっっぽどきついクモリじゃない限り、そんなに影響はでないようです。でも中古屋さんでレンズ買う時はしっかり見てもらって&自分で見てから買った方がいいですがね!

 

以下、また作例を二つほど(クリックで拡大します)

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今回はちゃんとカラーで撮影しましたよ!!ちなみにWBはどちらも日陰です。

 

と、いうわけでいかがでしたでしょうか。オールドレンズの代名詞(勝手に言ってる)【PENTAX SMC-T 55/1.8】

驚くなかれ、こいつの真骨頂は写りだけにあらず、なんと、これだけの写りながら中古相場は5000円前後と大変お求めやすい価格となっているんですね、こいつはすげぇや!

レンズの多いM42マウント、そしてお求めやすい価格の【PENTAX SMC-T 55/1.8】オールドレンズの第一歩、これもしかしてめっちゃいい組み合わせなのでは…?

 

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