解説!初めての中古フィルムカメラ選び

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4



みなさん、こんにちは!

前回に引き続き、今回も担当させていただくことになりました、カメラ女子です*

フィルムやデジタルの中古カメラを販売をしていると答えるとみなさん決まってこう言うんです。

『知らなかった!フィルムカメラって今でも売っているんだね!



ん????

ちょっと待ってください!!!!

フィルムカメラはまだまだ現役ですよ!!!!



ということで本日のテーマは、「解説!初めての中古フィルムカメラ選び」です!

中古カメラを初めて買う時の選び方や注意すべきポイントをご紹介いたします。

◆中古カメラはどこで手に入れる?

◆買うときに気を付けてほしいポイント!

◆おすすめの中古カメラはこれ!


中古カメラを選んだり買ったりするのは難しいと思われがちですが、ポイントをおさえておけば何も難しいことはございません。

後半では初心者のわたしが使っているおすすめの中古カメラを作例とともにご紹介いたします!


Hasselblad 500C




◆中古カメラはどこで手に入れる


まず中古カメラを手に入れる!と一言で言っても、その方法はいくつかございます。


①インターネットオークション、フリーマーケットアプリ

簡単に出品、購入できるいわゆるネットオークション、フリマアプリのことで、中古カメラのボディやレンズ、カメラアクセサリーも出品されており、中にはかなりレアなものと出会えることも。

ただ、多くの商品が個人で出品しているものになるため、写真と違っていたり故障していたりとトラブルも少なくありません。

ある店舗の「沼にどっぷり」浸かり切った店長が言ってました。

「はずれつかんでも勉強代!って思えなかったら手出ししないほうがイイよんw」

店長どれだけ色んなものに「勉強代」払ったんだか……。

心者のみならずとも注意が必要です。

②オンラインショッピング

多くの中古カメラ屋が導入しているオンライン販売。

欲しいカメラ・レンズが決まっている場合、家に居ながら在庫の有無を確認し、ワンクリックで購入までできるので大変便利な方法です。

「中古カメラ屋さん」であれば、実店舗と同じ様なサポートが得られます。

ただご注意は、最近は「専門外」の所でも中古カメラを扱ってるので、そういう所では質問しても「?」な事があります。

③実際に中古カメラ屋さんに行って、購入する!

そして3つ目、実店舗をかまえる中古カメラ屋さんに足を運んで購入する方法です。

実際に商品を手に取って選べる安心感があるのと、ベテランスタッフがカメラ選びのお手伝いをしてくれるので初心者の方にはぜひおすすめしたいです!


ただ、中古カメラ屋ってなんだか入りづらそうで怖いな……


……そう感じているそこのあなた!

レモン社・カメラのナニワでは明るい店内と気さくなスタッフがお待ちしておりますので気軽にのぞきに来てください♪

また、最近では若いスタッフやわたしのようなカメラ女子がお店にいることも多くなりましたので心配せずお越しいただけると思います!


わたしもこの仕事に就く前、中古カメラを購入する時は必ずお店に足を運び、これでもかというほど店員の方に質問しておりました!

カメラを買った後も足しげく通い、色々なアドバイスをもらっていたり♪

(レンズを買い足すこともあったかな…笑)

ちなみに我がレモン社のではオンライン購入はもちろんのこと、

他店舗の気になる商品を最寄の店舗にお取り寄せいただくことができます!

ぜひご利用くださいね(^o^)




◆買うときに気を付けてほしいポイント!


それでは次に実際に購入するときに、注意してほしいポイントをご紹介いたします。


中古品にはランクがある!

たいていのお店はそのコンディションによって中古カメラにランクを付けております。

ちなみにカメラのナニワグループでは以下のランク付けをしております。

お店によっては、新同品・美品・良品・並品・難有・ジャンク品という記載をしていることもあります。

外観がキレイであればあるほど評価は高くつく傾向にありますが、ランクがB、または並品以上であればおおよそ使用に支障はありません。

お財布とじっくり相談しましょう!笑


では次にボディとレンズを選ぶ際に注意してみてほしい箇所のご紹介。

まずはボディを選ぶときの注意点です。

①スレ・キズ

ボディについたキズやスレたような線。

基本撮影に大きく影響がでることはありませんので気にならなければ大丈夫です。

②アタリ

ぶつけたり、落とした際に生じるヘコミのことで、特にファインダー上部や四隅に多くみられます。

カメラはとても繊細ですので、見た目は少しのヘコミでも内部に損傷をきたしている事がありますので要注意。

③モルト

主にミラーやフィルム室に貼られている黒い布やスポンジのこと。

光を遮光する役割を担っているので光線漏れなどの原因となります。

経年劣化等によってモルトがぼろぼろになった状態のまま撮影をすると、光線漏れの原因となり、せっかく撮影した写真がダメになってしまうことがあります。

少々お値段上がってもモルトのしっかり残ったものやモルト張替済のお品を選ばれる事をオススメします。

④液漏れ

長時間電池を入れっぱなしにすることで発生するバッテリーの液漏れです。

液漏れによる腐食が進んでいると、電源が入らなくなったり、一部の機能に損傷を与えてしまうことがあります。

購入したのに全く撮影ができないことを避けるためにもしっかり確認してください。

でも……その前にそれを見てしれっと知らない顔して販売するお店やスタッフまずおりませんし、それ以前に初めてという方にオススメしません!

例えどんなに安くても……引き止めます


次にレンズの注意点です!

①チリ・ホコリ

レンズ内部に混入したチリやホコリのことを指します。

表面についている物とちがい、カメラを分解しないと清掃ができません。

小さいものであれば、撮影への影響は少ないので問題はないのですが、大きいものや量が多い場合は写り込む恐れがあるので要注意!


②クモリ

一般的に新しいレンズは透明でクリアなはずですが、中古カメラのレンズはクモっているものが多々あります。

薄いクモリであればさほど影響はないのですが、多くの場合は解像度やコントラストに影響を及ぼします。

③カビ

高温多湿な環境でレンズを保管していたため、発生してしまったカビのことで、レンズ内に黒い斑点やクモの巣状のものがあった場合は、カビの可能性が高いです。

カビは症状が進むとレンズのコーティングを腐食させてしまい、写りに大きく影響を及ぼしますし、カビが生えたレンズを他のレンズと一緒に保管すると、カビが伝染することがあります。

カビが生えてしまったレンズは必ず他のレンズとは別の場所で保管するようにしましょう。

④バルサム切れ

バルサムとはレンズを貼り合わせている接着剤のこと。

この接着剤が経年変化により変色してしまったり、剥がれてしまっている状態の事を指します。

バルサム切れの状態がひどいと撮影に影響が出る可能性がありますので、なるべく避けましょう。


Hasselblad 500C




◆おすすめの中古カメラはこれ!


最後にわたしも使用しているおすすめのカメラを3台ご紹介いたします!


◆Nikon new FM2

わたしがフィルムカメラに興味を持ち始めて最初に使ったのがnew FM2です。

マニュアル専用機であるため、フォーカス(ピント)、絞り、シャッター速度を全て自身で決めます。

そのため、写真学校の学生さんが写真を勉強するために使う一台と言われておりました。

ちなみにわたしとnew FM2との出会いは、カメラ好きである父に「フィルムカメラを始めるならば、まずはこれを使いなさい」と、諭されたのがきっかけです(笑)

特徴

●35㎜フィルム

●小型軽量

●フルマニュアル機

●シャッタースピード1/4000搭載

●手に入れやすい、比較的安価

作例

(下5枚はわたしのフィルムデビューの時のお写真です*1枚目はウワサの父。)

Nikon new FM2

Nikon new FM2

Nikon new FM2

Nikon new FM2

Nikon new FM2


◆CONTAX Aria

二台目はCONTAX Ariaです。(トップに載せている写真はAriaで撮影しました)

あの蜷川実花さんも使っていたと聞いてミーハーなわたしはすぐに購入を決意(笑)

カメラ雑誌「カメラ日和」などでもよく目にするこのカメラは女子の間で人気の高い一台です。

特徴

●35㎜フィルム

●小型軽量

●評価測光を内蔵(分割測光、中央部重点、スポット測光の三種類)

●女子に限らず人気のツァイスレンズが使える。

作例

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4

 

◆Hasselblad 500C

CONTAX Aria / Planar T* 50mm F1.4


写真集を見て、ましかくの可愛い写真にすっかりはまったわたし。

学生時代にバイトでお金を貯めてようやく手に入れた念願の一台!

500Cはハッセルシリーズの代表的なカメラであり、撮影するには「お作法」とも言われる一連の動作があるため難しいと思われがちですが、慣れてしまえばとても簡単なので心配はいりません!

ピントが合った時に像がきりっと浮かび上がるあのファインダーを初めて覗いた時の感動は今でも忘れられません。

特徴

●ブローニーフィルム(120フィルム):一般の35mmフィルムよりも大きいサイズのフィルム。

●6×6のましかくフォーマット

●全て機械式なので電池などは一切必要ない。

●何よりもそのたたずまいがかっこいい!

作例

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C

Hasselblad 500C






いかがでしたでしょうか?

フィルムカメラって面白いなと少しでも感じていただけたでしょうか?


特に最初は時間をかけて撮影するため、おのずと一枚一枚に対する思い入れは強くなりますし、現像するまで写真を見ることが出来ない分ワクワクするのがフィルム写真です。

今のデジタルカメラで不便だと感じるところがフィルム写真の醍醐味と言えるかもしれません。


フィルム写真ってなんだかおしゃれ!と思っている方、

デジタル写真を撮っていてフィルムに興味を持ち始めた方、

4月からの新生活が落ち着いて何か新しいことを始めてみようかなと考えている方、

フィルム生活始めてみませんか?


Hasselblad 500C


レモン社名古屋栄店には今回ご紹介しきれなかった中古カメラがまだまだたくさんあります!

まずは一度足を運んでカメラを手に取ってみてください。

みなさんのご来店を心よりお待ちしております!


レモン社名古屋栄店