本日ご紹介する新入荷品ですが、ロシア製の中版カメラZENITH80 +Industar-29 80/f2.8+マガジン です。
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もともとのモデル名はSALUT(サリュート)で、発売は1957年頃です。
銘板にあるZENITH(ゼニス)80は輸出用の名称とのことです。
ぶっちゃけて言ってしまうとハッセルブラッド 1000Fをコピーして生まれた製品です。
『wikipedia キエフ(カメラ)より』
そんなわけでいつもどおりスペックから。
レンズマウント :Kiev88 フランジバック82.1mm
フィルム :120フィルム使用
フォーマット :6×6cm判マガジン交換式
シャッター :フォーカルプレーンシャッター 金属幕
シャッター速度 :1/2 ~ 1/1000 +B
ファインダー :ウエストレベルファインダー(交換可能)
このZENITH80というモデルですが、モデルの母体となった機種にサリュート、サリュートS(前期・後期)と種類があります。
この個体はサリュートS前期ベースと思われます。
(恐らくですが1972年~1980年の機体)
サリュートとサリュートSの違いは自動絞り機構の有無が大きな違いであり判別が可能です。(なにやら一部過渡期のモデルには両方の特長を持ったカメラがあるとのこと)
見た目ですが、確かにハッセルと似ています。
どちらかというと500シリーズに似ているように感じますがいかがでしょうか。
レンズマウントはKiev88マウントとなっており、ハッセルの1600F系レンズとの互換性はありません。
このレンズINDUSTER-29 80mm F2.8ですが、銀色鏡胴の中々カッコイイレンズで、レンズ構成は3群4枚のテッサータイプ。
フィルター枠は58mmですが枠のすぐ外側がフォーカスを合わせる際に前後しますので枠の細いフィルターでないと引っ掛かる可能性があります。
マガジンバックにも互換性はなく、マガジンの構造は旧型の12枚撮りマガジン(赤窓付き)とほぼ同じです。こちらの確保は大変かと思われます。
他、ファインダーも交換可能で、プリズムファインダー、TTLプリズムファインダーがあるようです。こちらはハッセルとの互換性はあるようです。(詳細不明)
側面のプレートには誇らしげ?にMADE IN USSR の文字が。
現在のところ正常に動作しておりますが、こちら修理屋さん泣かせのカメラで故障が発生した際は修理不能になる可能性が多分にございます、ご了承ください。
(修理担当者曰く、部品の精度が良くないので修理できないことが多い)
使用上の注意点としては、シャッター速度の変更と巻き上げを、向かって左側の同じノブで行っている機構ですので、「巻上げ前にシャッター速度を変更」することは絶対に行わないでください。
シャッターの故障に繋がります。
巻上げ中にシャッターボタンを押す、シャッター動作中(長時間露光など)に巻上げをすることも同様の結果に繋がる恐れがございます。
この機体はフォーカルプレーン機ですので、ハッセル500シリーズでは常識の、シャッターチャージ後でないとレンズの交換をしてはいけない、ということはございませんのでコチラはご安心ください。
こちらの商品はレモン社新宿店にて在庫しております。
商品ランクB ※スクリーンに劣化が見られます。
価格 35,000円
売り切れの際はご容赦下さい。