こんにちは、カメラ担当の吉冨です。
今回、紹介するのはシグマから2014年4月25日に発売されたフルサイズ対応レンズ「50mm F1.4 DG HSM | Art」を紹介します。
同社から2008年6月に発売された「50mm F1.4 EX DG HSM」の後継レンズで、最高の光学性能ほこる「Artライン」に属します。
重さ / 815gと重く大柄なレンズとなっており、前モデルの「50mm F1.4 EX DG HSM」と比較すると300g 重くなっています。
ですが、カメラに装着するとボディ重量とのバランスが良く、取り回しはラクにおこなうことができます。
☆特徴
- フルサイズ対応で50mm/F1.4の大口径標準レンズ
- ASP(非球面レンズ)1枚、SLD(特殊低分散ガラス)3枚、採用の8群13枚レンズ構成
- 絞り羽9枚絞りの円形絞りを採用
- 最短撮影距離40cm、最大撮影倍率1:5.6で撮影可能
☆実写テスト
今回は「EOS 5D」につけて、万博記念公園と大阪駅周辺で撮影を行いました。
とても柔らかなボケ味で、前ボケ・後ボケともにさすがシグマの単焦点レンズといった写りです。特に後ボケはスッキリとヌケが良く透明感を感じる写真を撮る事ができます。
フレア・ゴーストの発生頻度はとても少なく、逆光のシーンでもコントラストの高い、優れた描写力で撮影することができます。
遠景の撮影では、開放はあまい写りですが、F2まで絞ると解像感が高まり、F8付近が、もっとも高い描写力で撮影することができます。
大口径の単焦点ですが、開放から一段絞るだけで風景撮影でも活躍してくれるほどの性能を持ったレンズです。
最短撮影距離は他社の「50/1.4」より5cm近い、40cmまで近づいて撮影することができます。
写真①は大阪駅の花壇の写真ですが、グッと近づいて撮影したことで雑多な背景をシンプルにまとめて写しとることができました。
開放F値では「やわらかい」印象の写りですが、絞り込んで撮影することでシャープにうつすことができます。人工物を硬質なイメージで撮影する際は絞り込んで撮影するのがオススメです。
☆作例
☆最後に
「全体的にやわらかいがピント面は程よくシャープ」といったところは、前モデルの「50mm F1.4 EX DG HSM」と同じ傾向ですが、本レンズはそれらの性能がさらに向上しており「ボケ味はさらに柔らかく、ピント面はよりシャープ」になった印象を受けました。
大口径レンズが得意とする、ボカして撮影するといった撮影はもちろんですが、少し絞り込むことで、風景やスナップなどの撮影でもシャープでヌケの良い写真を撮る事ができる、万能レンズです。
価格は前モデルより高くなりましたが、価格以上の写りをしてくれる優れたレンズになっていますので、大口径単焦点レンズの購入をお考えの方は、候補の一本に入れてみてはいかがでしょうか。
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