今回の商品レビューはカールツァイスAPO SONNAR T*2/135ZEです。既にZF.2が生産完了となっておりますので、今更のレビューとなりましたがご容赦下さい。
1、商品情報
- 焦点距離:135mm
- 絞り値:f/2~f/22
- 撮影距離:0.80m~∞
- 画角(対角線/水平線):18.7°/15.6°
- 最近接範囲:96mm×145mm
- レンズ構成:8群11枚
- フィルター径:77mm
- 質量:930g
- 最大径:φ84.0mm
- 全長(マウントより):107.8mm
異常低分散ガラスを採用したアポクロマティック設計により忠実な色再現を、またフローティング機構により最短撮影距離0.8mから無限遠まで、すべての領域で高い画像品質が得られます。
2、操作感
今回のレビューにはキヤノン6Dを使用しました。ボディがやや軽く約755gということもありレンズは重く感じました。ヘリコイドは個人差や個体差があると思いますが、特に問題はありませんでした。
3、試写
今回の試写は東京のオアシス・新宿御苑で行いました。
階調の具合を見るための試写です。滑らかな描写です。
135mmと言えば山岳写真の標準レンズであり、ポートレートレンズでもあります。
一般的に135mmレンズの最短撮影距離は1m強なのですが、本レンズは0.8mです。わずか0.3m程なのですが寄れる感がしました。非常に使い易さを感じました。
ちょっと距離のあるバラを撮影しました。
曇天でしたが周辺光量落ちのテストを行い、上記のF11まで絞り込めば均一性は高まりますが、開放では明らかに周辺の光量は落ちます。
芝生をF2.8で撮影しました。背景の芝生のボケは非常に滑らかでキレイにボケてくれました。
湖面に映る花にピントを合わせF2.8で撮影したため、やや甘い写真となりました。肉眼では全く気にならなかった湖面の汚れ(?)に驚きました。写り過ぎ?
新宿御苑の森は深く日差しが届かない場所が多くあります。日差しの差した場所との明暗差が夏を感じさせてくれます。見た目に忠実に色を再現してくれます。
木陰から空を見上げての撮影です。光が流れたことで静から動への写真になりました。単なる偶然によるものですが、デジタルの正解でも意外な結果が得られると嬉しくなります。
4、最後に
移動時に重さを感じますが撮影時は負担にならない重さです。
最短撮影距離0.8mが特筆すべき点で、使い勝手がよく感じました。ポートレートでもパーツ撮りに使えそうですし、離れての背景ボケも期待できるいいレンズだと思います。
以上です。
担当:みなみ