本日ご紹介するのは、あのライカが発売したコンパクトカメラminilux(ミニルックス) です。
商品のURLはこちら。
いつもながらまずはスペックです。
レンズ LEICAズマリット40mm f/2.4 4群6枚
シャッター速度 バルブ ~ 1/400
最短撮影距離 0.7m
ファインダー視野率 85%
販売時定価 106,000円(税別)
電池 リチウム電池CR123A(1本)
重量 330g
発売日 1995年7月
その他 セルフタイマー(10秒)、ストロボ内蔵、デートプリント可能(別売データバック使用時)
ライカの一族に連なる単焦点・高級コンパクトカメラです。
もちろんオートフォーカス可能です。
wikipediaによると
minilux(松下電器産業製)
との記載があります。
どうも本体周りはパナソニック製、レンズ周りがライカ(デジカメのようにライカの規格準拠でパナソニック製造?)の模様。
スミマセン、詳細はわかりかねます。
外観ですが、どこかM5を思わせる角ばったフォルム。
前面の革張りの部分がヘビ革の限定モデル エクスルーシブなんてのもありました。
レンズですが、ズマリット銘が入ったレンズです。
現行の35mm、50mmのf/2.4レンズや、現在も大人気、1949年発売のオールドレンズの銘玉、5cm f/1.5などの系譜に繋がるあのズマリットが装着されています。
40mmのレンズは画角で約57°です。
ライカではCL用のズミクロン40mm f/2とエルマリート40mm f/2.8があるだけですが、昨今この40mmのレンズが増えております。
代表的なところで
Canon EF40mm f/2.8 STM
Nikon AF-S DX Micro NIKKOR 40mm f/2.8G
Voigtlander Nokton 40mm f/1.4 VM
Voigtlander ULTRON 40mm f/2 SL
ただ、上記のモデルはAPS-Cサイズなどで使用することもあり、厳密には画角が違うことも多いです。
LUMIX G 20mm/F1.7 II ASPH.
こちらなんかは画角などピッタリ?同じですね。
何気に時代を先取りしたカメラなのかも!
40mm、57°の画角ですが、風景もポートレートもそれなりにこなせ、中々いいバランスのレンズだと思います。
描写については、個人的な印象にはなりますがコンパクトカメラにあるまじき素晴らしい高画質のカメラです。
開放で撮ってもピントは来ますし、絞って撮っても硬くない素晴らしいレンズです。
小学館より出版されている『定番カメラの名品レンズ:著者 赤城耕一』でも絶賛されておりました。
シャッタースピードがこの時代のコンパクトカメラの共通する弱点?で、1/400までしか伸びません。折角の明るいレンズですので開放で撮りたくなりますが、明るいところだとオーバーになりかねませんのでご注意を。
工夫すれば背景をボカしたりも出来ますが、レンズの明るさの割にシャッタースピードがもう一息足りない印象。
1/1000あればなぁ・・・と思わせます。
もう一つ、ファインダーがとても見にくい・・・です。
なんか遠くて小さくて、ライカのファインダー(M3など)を想像してこの子のファインダーを覗き込むと、「えっ?」と最初は違和感しかなかったです。
電源周りでも不具合が多く見られるカメラで悩ましいですが、それを考慮しても素晴らしい写りのするカメラで未だにファンも多くおられます。
(当店でこのカメラありませんか?と聞かれるカメラTOP10に入ります)
因みに故障した際ですが、修理は非常に難しいとお考え下さい。
以前はものすごく修理代が高価でしたが、今となってはそもそも受けてくれるところがあるのかどうか・・・。
肝心のこの個体のコンディションですが、アタリなどもなくチタン外装もキレイでかなり良い状態を保っていると思われます。
シャッターも問題なく切れており、ストロボもしっかり発光しています。
※外観は使い込んでいくと擦れ、塗装剥げの目立つ個体も散見されます。
こちらの商品はレモン社新宿店にて在庫しております。
商品ランクAB
価格 70,000円
売り切れの際はご容赦ください。