カスタム改造・・・じゃない【ニコンF3P】

さて、最近フイルム機の入荷が続いております


 


ニコンF3P!

このF3Pは報道関係向けのモデル、フイルムカメラ全盛の頃には「高速連写用モデル」や各種用途に合わせた特殊モデルが出ておりました。

その多くが「フイルムのコマ数には限りがある。フイルム交換が出来ない環境でも続けて撮影出来る様に」や「技術的限界で、通常のモータードライブとカメラの仕様では秒10コマ級の連写が出来ない」といった特殊用途に応えるものでしたが、それに加えて各カメラマンの撮影ジャンルに最適な改造を「プロ登録している会員向け」に行ったりもしておりました。

このF3Pは先の改造ではなく「プロ登録している会員」に向けてのみ発売されたカメラ。

通常のF3とは異なる部分が随所にあります。

1 ベースは強度と耐久性、防塵防滴性からF3T(チタン)を採用

2 防塵防滴対策で、シャッターボタン周りのゴムシーリング(通常はレリーズ付シャッターボタン)とISO感度表示窓へのカバー取付

3 セルフタイマー機構、多重露光機構、裏蓋開閉ロック解除レバーの取り外し

4 電源スイッチ部のプッシュスライド式への変更

5 ファインダー部トップカバーへのホットシュー増設(TTL機構は従来接点部のみ)

6 シャッターダイアルのかさ上げ

7 フイルムカウンター窓の丸窓化と文字色の白色への変更

とまあ、これ以外にも内部の防滴対策など「報道カメラマン」が現場で使いやすい様に細やかなカスタム改造が施されている所はニクい所。

このモデルが「プロ向け」に発売され、一般ユーザー向けには当初出ていなかったのですが・・・

「F3Pとかいう報道向けモデル欲しい!何が何でも欲しい!!」

「報道関係の知り合いに頼んで何とか手に入れられんもんか・・・」

とまあ、ニコンファンには先日の100周年「ファンミーティング」の様に「ライカファン」に勝るとも劣らないファンが多数おられます。

その声を受けて「F3 Limited」なる仕様はほぼ同じモデルを後に発売するあたりは、さすがはニコンです。

お値段税込64800円です

神戸元町 まえだ