今回の紹介は2016年の2月に惜しまれながら廃業を発表したオマスの代表的作品のひとつとなる12面体のパラゴンの入荷情報です。この12面体は存知かもしれませんが創設者のアルマンド・シモーニが1925年にシモーニ技術工房をイタリアのボローニャ市にに設立し1930年にはギリシャの神殿の円柱をイメージしたその後オマスの象徴となるモデルで、イタリアを代表するシリーズの一つとなりました。
当時のオマスのカタログは立派でした。(これは84ページ)
その後はこのままこのような老舗メーカー消滅してしまうかとも思われましたが、なんと今年、ASC(アルマンド・シモーニ・クラブ)というメーカー名まで変えて復活しました。これには驚きです。気が付くとすでにASCブランドの新作万年筆が販売されていました。それにしてもOMASというブランドが消滅してしまった事は大変残念なことです。
しかしなんとも美しい12面体のボディです!!
付属のインクボトルの底にもロゴがありました。
そして今回のご紹介はアルテイタリアーナコレクションの中でも一番大きなサイズでオマスの象徴となったパラゴンのラ・ロイヤルというセルロイドで加工されたオーロラをイメージしたようなとても美しいブルーマーブルの仕上がりです。デザイン的にはシンプルに見えますが実際に手にとると軟らかなペン先で肌に馴染む万年筆です。ゴールドにも見えますが、ハイテク(シルバー)です。
なかなか見る事はない元箱の蓋の裏にまで…
豪華な元箱は、中のペン収納用の中敷きまで両面仕様でした!
と、オマスの状況は少しお伝えしましたが、今度は残念ながらデルタ社が経営難のため長期休業となるそうです。
オマスも10年ほど前に日本の代理店が撤退し日本では手に入り難くなった事がありましたが、ASCブランドでは新しいデザインの万年筆も期待し、また、このアルテイタリアーナ、ボローニャ、そして人気があった360シリーズなどをまた是非、生産して欲しいと思うファンが多いはずです。
オマスのロゴ。あと数年で100周年だったのですが…
オマス、デルタともにこの先、中古相場の急な変動はあまり考えられませんが、おそらく手放される方が減りコンディションの良い物が少なくはなると思われます。この様な機会にお薦めします。
本体素材:セルロイド
ペン先材質:18金
字幅:M:(中字)
機構:吸入式
ランク:A
付属品:元箱一式
全長:約14mm(筆記時17,7mm)
重さ:約21g
販売価格:48,000円(税込)
ナニワグループPLU:2111012085485
※こちらは2017年9月23日現在のレモン社銀座店の在庫です。
また、ナニワグループオンラインからもお求めいただけます
担当:カラサキ