入荷案内:中古ニコン Sオート 55/1.2(AI改)

今回の入荷案内はニコンのMFレンズです。ニッコール Sオート 55/1.2(AI改)になります。

1、商品情報

  • 商品名:ニコン Sオート55/1.2(AI改)
  • 販売価格:35,000円(税込)※2017/09/16現在
  • ランク:AB ※外観にスレあります
  • 付属品:フィルタのみ
  • 商品コード:2111012090472

外観に使用感があるものの、ヘリコイド、絞りリングは問題ありません。また、光学系も特に瑕疵なしの状態です。但し、細かいチリはありますが、下の写真をご覧頂くと撮影に影響ないことがわかります。

2、試写

オールドレンズの明確な定義はありませんが、デジタル以前のMFレンズなのでオールドレンズと致します。従いまして、AI改なのでDf以外のデジイチで使用できますが、あえてソニーα7+マウントアダプタで試写しました。

ヘリコイド付きマウントアダプタで寄りました。絞り開放F1.2

ピンが超浅いので撮影は手ブレの注意が必要です。「3」「6」「9」「#」が消えているのには驚きました。

ヘリコイド付きマウントアダプタで寄りました。絞りF2.8

F2.8でも背景が溶けてしまいます。本来の最短距離よりも寄った影響です。
ボケボケの写真が好きでない方にはオススメできません。

絞りF4

少し斜め前を撮影しておりますが、少しディストーションが気になります。
カッチリ写ってしまうと面白みがなくなるので、少しピンを甘くしています。

絞りF5.6

最近お気に入りの撮影スポット(東京・GINZA PLACE)からの1枚です。撮影時は曇天でしたが青空に白が映える場所です。
F5.6まで絞ると周辺の光量落ちが気にならないほど改善されます。

3、最後に

本レンズは開放寄りで、そしてマウントアダプタで被写体にも寄って撮ると面白いです。
設計外の距離に寄ることによって生まれるフレアやボケがレンズの味として味わえるからです。

絞りでは開放~F4までが望ましいと思います。F5.6-F11はシャープになりオールドレンズ風な写真ではなくなってしまいます。

また、夕景~夜景も面白そうですが、点光源が入るとサジタルコマフレアーが発生するようですが、それもまた味ではないでしょうか。早く売れないようでしたらテストしてみたいと思います。

サジタルコマフレアーを抑えたノクトニッコールはボケなさ過ぎて面白みに欠けるところがあり、大口径レンズのボケを楽しむならF1.4よりF1.2のレンズ(本レンズ以降でもOK)を、お求め頂いた方がいいと思います。

以上です。

担当:いりえ