こんにちは、カメラ担当 吉冨です。
今回は、コーワから発売されています大口径単焦点レンズのプロミナー25mmF1.8 の紹介です。
マイクロフォーサーズマウントの為、35mm判の換算画角で50mm相当の標準レンズになります。
カラーバリエーションは三色「ブラック」「シルバー」「グリーン」ラインアップされているので好みに合わせて選ぶことができます。今回、使用したのは以下の写真にあるグリーンです。ミリタリーな色とオールドレンズのようなデザインがなかなか渋いです。
本体ボディーから内部部品まで剛性に優れたアルミニウム金属が使用されており、手触りや程よい重みなど細部までこだわった造りになっています。
絞りを可変させる機構には 「クリック」 と 「無音」 の切り替え(デュアル リンク アイリス)ができるようになっています。「無音」に切り替えた場合にはシネマレンズに多い「T値」表示なので、動画撮影時等で正確なレンズの明るさを把握することができます。
1. スペック
- マウント規格:マイクロフォーサーズ
- 焦点距離:25mm
- F値/T値:F1.8/T1.9
- 絞り羽:9枚(円形絞り)
- 最短撮影距離:0.25m
- 質量:400g
- フィルター径:55m
2. 実写
今回はオリンパスの E-M1 に付けて、奈良県屈指の彼岸花の名所である奈良県・仏隆寺と明日香の棚田に行っていきました。
早速ですが絞り値別の解像力のチェックです。上の写真の中心部分を等倍で切り出します。
絞り開放値 F1.8では、やわらかい印象で標準的な描写力ですが、F8付近になると周辺部までしっかりと解像してくれます。F11~F16まで絞ると回折現象の影響で解像度は落ちてしまいます。
遠景描写では、少し絞り込むことで良好な解像力で綺麗に撮影することができます。
そのほか遠景の描写で気になる周辺光量の落ち込み、色の滲みなどは、ほとんど見られず遠景の撮影にも十二分に対応できる優れた描写力を持っています。
逆光時にフレア・ゴーストが出てくる事はあるものの程よい具合で、オールドレンズのように柔らかな印象で撮影することが出来ます。
ゴースト・フレアを抑えて撮影したい場合には付属のフードをつけることで、ほとんどの場面でフレア・ゴーストを抑えることができます。
絞り羽は9枚の円形絞りで、点光源のある撮影でも綺麗なボケで撮影が出来ます。
オールレンズのような、すこし癖のあるボケ味が良い味をだしてくれます。
最短撮影距離 25cm・最大撮影倍率 1:6.5とマクロレンズのような使いかたも出来るので、上の写真のように小さな彼岸花も大きく写し撮る事ができます。
3 . 作例
4 . まとめ
マニュアルフォーカスレンズながら操作性も素晴らしく、絶妙なトルク感のピントリング・鏡胴に掘り込まれたローレット加工で快適に操作ができます。
また、開放F1.8からキレのある描写力のおかげで、MFアシストの拡大表示を使って撮影すれば正確に素早くピントを合わせることができました。
また、良い意味でオールドレンズらしい部分(味のあるフレア・ゴースト・ボケ味)があるので、現代の素直過ぎる写りに飽きているかたにもオススメのレンズです。
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