今回の商品レビューはSONYのEマウント用交換レンズの35mm F1.8 OSS(SEL35F18)です。まだAPS-Cサイズのデジカメをラインアップに揃えていますので、現役のレンズになりますがα7、α9などのフルフレームのデジカメが脚光を浴び、その陰で泣いている節もありますが、とても素直な描写で最短撮影距離が30cmと言うこともあり、ちょっとしたマクロ撮影でも活躍してくれそうです。
1、商品仕様
- 35mm判換算焦点距離:52.5mm
- レンズ構成:6群8枚
- 最短撮影距離:0.3m
- 最大撮影倍率:0.15倍
- フィルター径:φ49mm
- 大きさ:最大径φ63mm、全長45mm
- 質量:約154g
2、使用感
開放F値を1.8に抑えた(?)こともあり、最近、大口径で重量オーバー気味のレンズが多い中、小ぶりで軽く持ち運びも楽なレンズです。
オートフォーカスからピントを拡大してのマニュアルフォーカスの操作感に違和感はありません。但し、これはSONY製品に慣れているからで、ヘリコイドリングがどちらの方向に回しても止まらないことに違和感を覚えている方も少なからずいらっしゃいます。
3、実写
最短撮影距離30cmと寄れる事を利用してのテーブル・マクロです。
ここからの写真は東京都中央区に流れる隅田川沿いを散歩しながらの撮影となります。
曇天でコントラストも低い天候条件での撮影です。そんな中、提灯の「祭」の赤が映えます。
最短撮影距離に近い位置でピントを合わせますと、前後共にキレイにボケてくれます。但し、上の写真のようにベンチに当たった光が反射してレンズに差し込んでくるとフレア気味になりますので、前ボケの使い方は注意が必要です。
門構えの構図で撮影すると、門構えが黒くつぶれたのがフィルム時代のこと。デジタルの時代にはそんな心配は不要ですが、逆に黒く潰し中を際立たせるには、かなりの撮影力が必要となります。
重なり合う雲の描写は見事です。
秋を感じさせる雲になってきました。シャッタースピードが1/60なら手ぶれの心配がありませんが、それでも光学式手ブレ補正機能内蔵を有していますので、安心して撮影が出来ます。
露出補正もせず、更に曇り空の影響か、やや地味な発色になりました。いい方を変えれば忠実な再現力とも言えます。
ホワイトバランスをオートで撮影しています。色鮮やかなグリーンなのですが、実際はもっと淡いグリーンです。これはカメラの設定如何になります。
最後はお遊びでレタッチしました。デジタルの恩恵で表現力が拡がります。
4、感想
軽量コンパクトは魅力あります。どのボディに装着しても快適に使用できると思います。
また最短撮影距離30cmと開放F1.8による面白い表現も見逃せませんし、描写に癖がなく素直な描写です。