今回の商品レビューはSONY FE 100mm F2.8 STF GM OSS(SEL100F2.8GM)です。
1、実写
試写にはSONY α7IIを使用しました。WBは曇天にしてあります。今回のレビューも曇天と、運がありませんでした。
水面に映る木々の色の濃淡も、ボケながらも見事なまでに滑らかな描写です。滲み具合も滲み過ぎずといったところではないでしょうか。
木陰からの撮影では露出補正が必要になり、上の写真も+2.3しています。曇天だったので完全に白飛びして緑が映えました。
本レンズの特長としてレンズ本体のリングを使って、マクロ域への切り換えが可能な「マクロ域切り換え機能」が挙げられます。ロック機構がないので撮影に注力しながら切り替えができます。
撮影地は今回も東京・新宿御苑です。
本レンズの絞りリングには、レンズ口径と焦点距離によって決まるFナンバーではなく、Tナンバーが表記されれており、ExifもTナンバーの値になります。T5.6はF2.8相当です。
上の写真ではF2.8相当なので手前左側の葉っぱにピントを合わせましたので、奥はキレイにボケてくれました。
開放で意外とパースが深い感じです。100mmの中望遠でF2.8とF2の違いは大きいです。但し、前ボケも後ろボケもキレイです。
本レンズはどうしても開放での写りに興味があり、開放中心の試写になりました。逆光、斜光、順光を試しましたが、いづれも満足のいく描写です。
ボケ量の多さは絞り値によりますが、木の質感は絞り値によらず出ています。
2、商品仕様
- 名称:FE 100mm F2.8 STF GM OSS
- 型名:SEL100F28GM
- レンズマウント:ソニー Eマウント
- 焦点距離(mm):100
- レンズ構成(群-枚):10-13 *APDエレメント含まず
- 開放絞り(F値):F2.8(T5.6)
- 最小絞り(F値):F20(T22)
- 絞り羽根(枚):11(円形絞り)
- 最短撮影距離(m):0.57(マクロ切り換えリング「0.57m-1.0m」時)
- フィルター径(mm):72
- 手ブレ補正:レンズ内手ブレ補正方式
- テレコンバーター(1.4x):非対応
- テレコンバーター(2.0x):非対応
- フードタイプ:丸形バヨネット式
- 外形寸法 最大径x長さ(mm):85.2 x 118.1
- 質量(g):約700
- 付属品:フード(ALC-SH147)、レンズフロントキャップ(ALC-F72S)、レンズリヤキャップ(ALC-R1EM)、ソフトキャリングケース
3、感想
最近のレンズの傾向通り大きく重いレンズです。カメラボディに縦位置グリップを装着すればグリップ力も高まり使い易さが増すと思います。但し、更に重くなってしまいますね。
レンズの性能は間違いなく良く、ポートレートや夜景、また夜のスナップにも使えるレンズだと思います。
以上です。
担当:みなみ