今回の入荷情報はフジフイルムのクラッセ(初代モデル)です。このカメラは2001年の発売ですが、この時期はコンタックスのTシリーズ、リコーのGR1シリーズ、ミノルタTC-1、ニコンの35Ti、28Tiが現役で販売されており、最後発でデビューしたのがこのクラッセでした。ちなみにクラッセとはドイツ語で「エリート、トップクラス」という意味だそうです。現在のコンデジよりはかなり大きめです
では当時発表の特長を簡略化してお伝えします
・スーパーEBCフジノンレンズ38mm/f2.6 (接写は40cmから)
・プログラムAE、絞り優先AEの高性能露出制御機構を搭載
・オートブラケッティング、露出補正などで多彩な露出技法を駆使できます
・バルブ、バルブタイマー機能により夜景撮影の幅が広がります。 など…
コンディションは良品くらいかな~と思い現物の写真を撮っていましたが、写真にも写り難い窪みを底部に見つけてしまいました。機能性的には問題はなくても、残念ながらランクダウンの要素となります。
わかりにくいですが、PHOTOのあたりに…
そして実際、フイルムを装填し実写をしてみますと、操作性は良く、シンプルな機能表示も分かり易く取説を必要としないカメラでした。またストラップがショルダー仕様なことが何故か新鮮でした。しかし、コンパクトデジタルに慣れていると若干はシャッターストロークが重く感じます。また、これは撮影中に気が付きましたが、フラッシュモードをoffで撮影していても電源を切る度にオートに戻ってしまうという機能は、自分としては唯一使い勝手がよろしくありませんでした。
表示はシンプルでわかりやすいです。表示の01年は発売年ですが1月3日発売!?
そして、これより3カットがクラッセで撮影した写真です。
今のコンデジでは曇りの日でも晴れた日の写真の様になってしまうので、今回は曇りの日を選びましたが、結果的にはデジタル化されたことにより、以前のアナログ処理時代のようには曇天が表現できませんでした。
写真は全てPモード/AFのみで撮影し、補正はあえて何もしてません。が、現在のような手ぶれ防止機能がなく数カットでブレ写真が発生しました。しかし高級フイルムコンパクトカメラのレンズとして素晴らしい描写かと思います。
スペック・使用
形式:レンズシャッターカメラ(35mm)
使用フイルム:35mmフイルム
画面サイズ:24mm×36mm
シャッタースピード:1/2~1/1000、バルブ
電源:リチウム電池CR2
サイズ:123×65×37mm
重さ:250g
付属品:オリジナルケース、ストラップ
レモン社販売価格:50,000円(税込み)
商品plu:2111012094821
※こちらはレモン社銀座店の在庫です 2017年10月11日現在
またカメラのナニワ・オンラインショップからもお求め頂けます。
担当:カラサキ